もうここまでくると「スイミングをやらせるとどんないいことが」なんて考えなくなります。

 結局「いつから何をやらせたらどんなメリットがあるか?」なんて3人育ててきてもよくわかりません。子育てってプログラムを組むわけじゃないから、どうなってほしいからこの機能を覚えさせようとか、ここが足りないと将来困るからスペックを買い足そうというわけにはいきませんよね。ぐるぐる迷って子どもにも申し訳ない失敗をやらかしながら行きついたところはやっぱり原点で、なにか一つでも「あ、好き」「これやってると楽しい」と思える体験を、学校生活や家庭以外の場で見つけられたら御の字。

 親がそれくらいの心持ちでいると、子どもたちも思いを伝えやすいし本当に好きなものに近づきやすくなるのかもね……なんて考えるほど「長男の子育てゼロからやり直したいー!!」と壁に頭突きしてしまう私なのでした。

○tomekko/主婦力は低いが妄想力は高いアラフォー。3兄弟に育てられる日々。イラストレーター、漫画家、コミックエッセイスト。10歳(小5)、6歳(小1)、4歳の男子3兄弟に夫とほぼ男子校な日々を綴っているポンコツ母さん。主な著書に『飛んで火に入る』(講談社モーニング)、『おっとり長男もっちり次男きょうだい観察手帳』(赤ちゃんとママ社)など。『AERA with Kids』で連載中の「脱・カンペキ親修行」は5年目に突入!

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