まわりの子よりも成長が早い、しっかりしている、物分かりがよく大人にとって扱いやすい。そんな子が期待通り勉強も運動も全てにおいて秀でていたとしても、そのまま一生自己肯定感が高く挫折知らずで生きていけるのかは分かりません。上には上がいる。どこかで挫折を味わう日がくると思います。
三男の場合、ある意味不得意なことが早いうちに露見したのは長い目で見るとよかったと思います。砂上の楼閣が崩れるのは、低いうちが傷も浅いですよね。自分の本質を土台にしてじっくり堅牢な心の城を建て直していくには、時間がかかるもの。
そう考えると、子育てできっと成人するまで「この子は全く手がかからずなんの悩む時期もなかったわ」なんて思えることはないんでしょうね。みんなどこかでしっかり困って悩んで親子一緒に成長していく。タイミングがそれぞれ全然違うってだけで。なので、とりあえず4月は順風満帆に見える三男の新1年生生活だってまだまだ油断はできませんね。経験上、1年生の2学期は不安定度MAXだったし。中学年、高学年でどんな問題が炙り出されるかもわからないし。
とはいえ。
なんだかんだ6年生まで心配事だらけで、中学校生活だっておいおい大丈夫か?とずーっと心配ばかりしているおっとりのんびり長男も、どうにかこうにか大きなトラブルには巻き込まれずゆっくりと自分なりに世界を広げながら成長しています。
低学年の頃は毎日のように腹痛や吐き気で学校に行けず、しょっちゅう友達と喧嘩もしていた次男も今はなんとなくクラスの中でも安定したキャラを確立して、家でも夢中になる趣味があって楽しそう。
新学期で余計心配な早生まれっ子の親御さんへの安心材料になるかはわかりませんが、同じく不安いっぱいだった兄たちも今となっては生まれ月の差は目立たなくなってきましたよ。一方で今はイケイケドンドンな三男がどこでどんな悩みにぶち当たるかわかりませんが、親も慢心せずに見守っていきたいと思います。