お風呂のカビ? 見えないから、夫担当へ
――「これは母親がするもの」「私がやらなくては」と無意識に思い込んで、苦しくなることってありますよね。
時間は誰にでも24時間しかないわけで、子育てしながら仕事して家事もして、全部やるのは無理ですよね。だからこそ、もっと気楽になれたらいいなと思うし、そのための手段としてズボラ技を取り入れてもらえたらいいなと思い、本も描かせてもらいました。
うまく手を抜くか、代わりに誰かにスライドしてやってもらうか。これが大事だと思います。
――モチコさんのおすすめのズボラ技をぜひ教えてください。
人によって「ここは譲れない」というポイントは違うし、ズボラのレベルも違うので取り入れる取り入れないは、参考程度に聞いてもらえたらと思います。
例えば、洗濯物を畳まないのもそうですし、私は出不精なので、冷凍ほうれん草とパプリカなどの冷凍食品は常にストックしています。炒め物にも使えるし、パプリカは料理をちょっと華やかにしたいときに便利です。
あとは、家事は“気になる人がやる”ルールです。私、目が悪くて、お風呂のカビとか見えないんです。だからお風呂掃除は、カビが見える夫の仕事です。カビは見えないから仕方ないって、開き直りました(笑)。できない理由もセットで伝えれば、相手も「見えないなら、じゃあ俺がやるわ」とすんなり受け入れやすいのかなと。
ゴミ捨ても、ゴミ捨て場が家から遠くて、子どもが小さいときは大変だったので、お願いするというよりは、「物理的に無理だから」と夫に伝えて、夫が担当になりました。
【マンガ】「お風呂の掃除を私がするのをやめたの巻」を読む(全12枚)
――適材適所で分担できるのはいいですね。ちなみに、お子さん達の家事参加は?
うちはもう二人とも小学生なので、子どもが興味をもった家事は、どんどんスライドしています(笑)。
子どもにも「お母さんは、何でもできると思わんといて!」と宣言済みです。「お母さん、今からご飯作るね! だから、励まして!」「作ったら褒めてね!」とかも堂々と言っちゃいます。子どもがお手伝いしてくれたら、もちろんベタ褒めです。家族としてチームで助け合う雰囲気が出せたらいいな、と思っています。
次のページへ子どもにすぐ「ごめん」と言うのをやめてみた