子どもにすぐ「ごめん」と言うのをやめてみる

――家事だけでなく、子育てでもズボラ精神は役立ちそうです! 子育てでも使えるズボラ技はありますか?

 本にも載せたのですが、とくに反響が大きかったのが、「子どもにすぐ『ごめん』と言うのをやめる」ということです。寒い日に上着を持たせなかったとき、「ごめん、上着なしで寒くなかった?」とか、息子に「お迎え遅い!」と言われて、「ごめん、ごめん!」と謝ることが以前はよくあったんです。でも、よく考えたら、小学校高学年にもなれば、タブレットで天気予報を調べられるし、そもそも息子から「早く迎えに来て」と言われてないんですよね。

 そう考えると、「ごめん」って言うのはちょっと違うなと気づいたんです。

 それで、ある日息子が「水筒出すの忘れてた!」と言ったとき、「ごめん」というのをグッとこらえて、「明日から気をつけよ。二太郎、自分で水筒洗ってみる?」と試しに聞いてみたんです。そしたら、目をキラキラさせて「やる!やってみたい!」って。気持ちもラクになるし、家事を教えるきっかけにもなって、一石二鳥でした!

【マンガ】「子どもにすぐ「ごめん」と言っちゃうのをやめたの巻」を読む(全24枚)

ズボラ技で子育てがもっと楽しくなる!?

――モチコさんが子育てで大切にされていることって、どんなことですか。

 仕事柄もあるかもしれませんが、子どもが何かやらかしたときには、おもしろがるようにしています。イヤイヤ期とか赤ちゃんのときって、本当に大人からするとワケがわからないことをしますよね(笑)。最近はそういうことも減ってきましたが、「おもしろがる」は今でも大事にしています。

――それが、モチコさんのマンガにも生きてますよね!

 そうですね。あとは最終的に、「大人になったときに、自分でお金を稼いで、自分の面倒を見られるようになればOK」という目でみています。目の前の細かいことにはあまりこだわらないように、って。

 例えば、算数の宿題でつまずいてるけどだいじょうぶ?とか、そういう心配事ってありますよね。でも、この子が自立することがゴールだと思ったら、案外どうでもよくなることも多いです。算数の問題は解けなくても、常識はちゃんとあるみたいだし、まぁいっか!みたいな。長いスパンで考えると、細かいことを気にしすぎずに済むなと思いながら、気楽に子育てしています。……と言いつつ、細かいことも気になっちゃうんですけどね。精進します!

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