実技試験の長距離走でミス

――志望校はどのように決めましたか?

 スポーツトレーナーの仕事に興味があったので、その勉強ができる早稲田大学スポーツ科学部と筑波大学体育専門学群に絞りました。国語と英語は得意で、理系科目は苦手なのですが、生物だけはできたんです。子どものころから生き物が好きで図鑑を見ていろいろ覚えていたからだと思います。早稲田大はその3教科で、筑波大は5教科必要でしたけど、日本史は暗記でいけそうだなとか、受ける学部は数Ⅰ・Aだけで数Ⅱ・Bは必要ないから何とかなりそうとか、そこらへんも作戦を立てました。

――成績はどのように変化していきましたか?

 作戦が決まってからはまっすぐに突き進んで、11月くらいからどんどん成績が上がっていきました。一日中、睡眠と食事のとき以外は10時間以上、机に向かっていたと思います。

 目標に向かって頑張る力というのは、部活でハードな練習をしてきて、キャプテンとして、つらいときにも誰よりも声を出していたからこそ身についていたものかもしれないですね。早稲田は小論文もあったので、国語の先生に個別に相談しました。その先生の授業はいつも居眠りしていて怒られていたのに、対策を考えてくれて。やさしかったな。どの先生も相談すると親身になってくれました。

――試験本番は?

 早稲田大は手ごたえがありました。電話で合格を知って、母とハイタッチして喜びました。筑波大は実技試験もあって、バスケと長距離走を選択したのですが、長距離走でミスりました。緊張して最初から飛ばし過ぎたんです。2周目くらいまではトップをキープ、3周目で全員に抜かれて「うわぁ、ペース間違えた~」って。長距離はもともと得意だからと対策をおろそかにしてしまった結果です。部活を引退して受験勉強に専念している間に自分が思っていた以上に体力が落ちていて、体重も増えていた。案の定不合格でした。

バスケもスポーツトレーナーも諦めてお笑いの道へ

――早稲田大に入学後の学びはどうでしたか?

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