どんな子におすすめ?



『へんてこもりに いこうよ』(たかどのほうこ 作・絵/偕成社 刊)

 動物しりとりがきっかけで物語が動いていくので、しりとりや言葉遊びにハマっている子にぴったりです。まるぼは自称「ヤカン目マルヤカン科マルボ」とのこと。ふだんから動物図鑑などをよく見ていて、「~目~科」という分類も目にしたことがある子なら、思わずクスッと笑ってしまうことでしょう。

 そんなのありえないよ!ということが巻き起こるのは、空想の世界ならでは。思いっきり笑いたい!という子にもおすすめです。

 昨秋13年ぶりに出た続刊『へんてこもりのころがりざか』も含めて、シリーズは全6冊。2作目、3作目と読み進めていくと、へんてこな生き物の仲間たちがどんどん増えていきます。『へんてこもりのころがりざか』には、へんてこもりを作ったヘンテ・コスタさんも登場しますよ。

新しい環境で頑張る小学生におすすめ! 「学校」が舞台の不思議で楽しい物語【絵本の次に読みたい童話】
へんてこもりにいこうよ (おはなしカーニバル 10)

高楼 方子

へんてこもりにいこうよ (おはなしカーニバル 10)
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加治佐志津
ライター 加治佐志津

新聞記事やWEBメディアの編集・執筆を経て、2009年よりフリーランスライターに。絵本と子育てをテーマに取材・執筆を続ける。これまでに取材した絵本作家は100人超。漫画家の夫と2013年生まれの元子鉄の3人暮らし。

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