日能研公開模試のデータに基づき、2025年首都圏の中学入試の試験日程別の志願動向を、昨年との比較で推定していきます。本稿では、個別の学校の状況を女子に絞って紹介します。中学受験情報誌「進学レーダー」前編集長の井上修さん(現・日能研入試情報室室長)が解説します※<全体傾向>と<【男子編】>は別記事で紹介しています。
※注 以下、●=男子校、○=女子校、◎=共学校、▲=国立大学附属。校名の後の数字や記号は入試名。
埼玉
――淑徳与野①、9月以降も増加を続ける
埼玉は女子校からです。〇浦和明の星女子①は人気維持です。注目は○淑徳与野。①は人気で、さらに9月以降増加を続けています。[医進]も人気です。共学校の◎栄東ではA(難関大)、Bは人気ですが、[東大特待Ⅰ]、A(東大)は敬遠でした。◎開智所沢は総じて人気ですが、中でも①は223人の志望者で高い人気です。◎開智は①、[特待B]は人気傾向ですが、②は少し敬遠と試験ごとにやや傾向が分かれます。◎大宮開成は①、②、[特待]とも敬遠傾向です。◎獨協埼玉①は敬遠傾向でした。
千葉・寮のある学校など
――渋谷教育学園幕張①人気維持
千葉では◎渋谷教育学園幕張①は人気維持ですが、◎市川①、◎東邦大学付属東邦[前期]はやや敬遠傾向です。◎昭和学院秀英は①は志望者減、[午後特別]は人気です。常磐線沿線では◎麗澤①[AE・EE]、②[AE・EE]共に人気ですが、◎芝浦工業大学柏①、◎専修大学松戸①、②は敬遠されています。女子校の〇国府台女子学院①、〇和洋国府台女子①は人気傾向でした。
寮のある学校では〇盛岡白百合学園(4教科)は昨年比では敬遠ですが、9月以降増え続けています。
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