そのときに問われるのが、これまで何をしてきたか、これから何をしていきたいのかという意欲と、それを自分の言葉で語れる力です。
また、大学もその意欲に値する魅力を提供できなければ、学生を獲得できません。
こうした背景から、高大接続も進んでいます。「高大接続改革」の動きに伴い、教育のあり方、授業スタイルなどについて見直しを始めている学校も増えてきています。
中高一貫校のカリキュラムにも影響
今後、一般入試で進学する割合が高い学校と、総合型選抜や学校推薦入試を活用して進学する割合の高い学校に分かれていくでしょう。そしてその違いは、各学校の教育観の違いと連動していく可能性があります。
一般入試中心の学校は、従来型の手法でそのための対策に力を入れるでしょうし、総合型選抜中心の学校は、それぞれの生徒の進路希望を見ながら、個別最適化したカリキュラム編成や探究学習に力を入れていく可能性があります。
どちらにしても、先に解説した探究学習もグローバル教育もSTEAM教育も、いっときのトレンドや大学入試対策のためではなく、22世紀まで生きる子どもたちが、社会に出たあと、必要な力を育むためにあるのです。
<中学受験>親子で勝ちとる最高の合格
中曽根陽子
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