親から見たら、「突然なぜ?」と思いますが、子どもにとっては「ようやく伝えることができた」勇気ある行動であることが多いと言います。たとえ、気軽に出したSOSだったとしても、まずは「わかった」と受け止め、その日だけでも休む提案をしましょう。
「中高学年になって急に言い出した場合、疲労やストレスが蓄積されている可能性があります。無理に理由を聞かず、『あなたの味方だよ』というメッセージを伝えてください」(南谷さん)
「なんで?」「1日だけ頑張ってみよう」はNG
「学校に行きたくない」と突然言われたら、「なんで?」と聞きたくなるのは親として当然のこと。
「子どもとしては、わかってもらえないかもしれないから“言えない”気持ちと、なぜ行けないのか“わからない”気持ちがごちゃごちゃになっています」と石井さん。
そこに、「なんで(行けないの)?」という言葉をかけてしまうと、子どもをさらに追い詰めることに。
「1日だけ頑張ってみよう」もNGワード。1回休んでしまったら、そのまま不登校になるのではないかと心配になるのもわかりますが、子どもはすでに強いストレスを受けているので、もっと苦しくなってしまいます。
(取材・文/高橋亜矢子)
著者 開く閉じる