レンズをつけ忘れると、どうなる?
Q オルソケラトロジーを開始後、視力が安定するまではどのくらいかかるのですか?
個人差がありますが、毎日続けると1週間以内に1.0近く見えるようになることが多いといわれています。レンズをつけ忘れた場合は、視力が矯正されないため、その日は見えにくいのでメガネをかけたほうがいいです。
また、視力は時間がたつごとに、徐々に戻っていくため、夕方以降は裸眼で過ごすことができない点などにも注意が必要です。暗くなってから自転車に乗るなどの場合は、メガネが必要でしょう。
Q 処方を検討する場合はどうすればいいですか?
日本コンタクトレンズ学会のガイドラインでは、オルソケラトロジーは眼科専門医で、角膜など視力に関わる目の機能や病気に精通している医師が処方することを必須条件としています。そのうえでさらに、医師は日本眼科学会の指定するオルソケラトロジー処方講習会およびレンズの製造・輸入販売業者が実施する導入時講習会の両方を受講し、証明を受ける必要があります。処方を考える場合は必ずこれらの条件を満たしている医師に診てもらいましょう。
繰り返しになりますが、オルソケラトロジーは現段階では保険診療の対象になっていない治療です。自費診療であるという点だけでなく、治療のリスクなどについて、まだ研究途上であることを十分に理解のうえ、使用を検討するようにしてください。
(取材・文/狩生聖子)
※保険適応でない治療法等についての記載は、2024年9月現在のものです。今後、変わる可能性があります
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