「宿題は手も口も出しません」 本人任せが一番と考える理由とは

――小学生が2人いますが宿題について何か対策していますか。

 宿題については何も言いません。口も手も出さないようにしています。「やったの?」くらいは聞きますが、宿題のことでわちゃわちゃ言って、お互い嫌な思いをするのはもったいないですから。長男は小学5年ですが、親が言わなくてもだんだん自分でやるようになりましたね。

 でもさすがに自由研究は子どもひとりではできないので手伝います。まず何をテーマにするかですが、ネットで調べるとかなり高度なものが出てくるんです。それ、子どもだけじゃ無理でしょ? というようなものが。私はそういう自由研究ではなくて、子どもが興味のあるものをやればいいと思っています。「コーラ大好き!」っていうのでスパイスを買ってクラフトコーラを作ったこともあります。まずかったですが……。

スマホ、ゲームはナシ!創造的な遊びで過ごすおうち時間

――夏休みは家で過ごすことも多いですが、ゲームやスマホ漬けになりませんか。

 うちはゲーム機もスマホも与えていません。私のパソコンで1日30分だけ1人ずつマインクラフトができるルールになっています。おもしろいことに、親が口うるさくルールについて言わなくても兄弟同士で時間を管理し合っているんです。「もう30分じゃない?」「もう終わりだよ」って。スイッチ(ニンテンドースイッチ)はたまに夫がサプライズで出しますが、私が1日不在にする時のスペシャルアイテムとして登場するくらいです。YouTubeは1日1時間限定です。

竹田こもちこんぶさん

 もしゲーム機やスマホを自由に与えてしまったら、子どもたちの遊びが固まると思うんです。今はまっている工作も、ごっこ遊びも、ゲームがあると激減すると思います。兄弟のふれあいも減ります。大人になったらどれだけゲームをやってもいい。でも今はまだまだ受動的ではなく、能動的に自分の脳で何かを生み出していくことができる時期なので、ゲーム以外に時間を使って欲しいなって考えています。友だちの家でゲームで遊ばせてもらってるみたいですけどね(笑)。

(取材・文・撮影/大楽眞衣子)

※前編<5人男児の母・竹田こもちこんぶが語る育児家事「4人目が生まれて『無理ゲー』に。洗濯、掃除、整理整頓を捨てました」>から続く

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大楽眞衣子
大楽眞衣子

ライター。全国紙記者を経てフリーランスに。地方で男子3人を育てながら培った保護者目線で、子育て、教育、女性の生き方をテーマに『AERA』など複数の媒体で執筆。共著に『知っておきたい超スマート社会を生き抜くための教育トレンド 親と子のギャップをうめる』(笠間書院、宮本さおり編著)がある。静岡県在住。

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