少し前のことになりますが、昨年夏に小学生のわが子たちと一緒に漢検にチャレンジしました。私が受けたのは、ちょっと背伸びをして、準2級(なんとか合格できました!)。そこで気付いたのが、「学ぶことと試験勉強は全然違う!」ということでした。
わが家では、普段は好奇心のままに楽しく学んでくれたらいいなと思い、おうち環境作りをいろいろ工夫しています。ところが資格試験や中学受験など、勉強する内容や期限が決まっているときには「やれるときに、やりたいページをやる」だと合格できないんですよね。
当たり前のことですが、これを子どもにも理解してもらうのは案外難しい! そんなとき、子どもに「勉強ってこうやって取り組むんだ!」と知ってもらう助けになったのがこちらの本です。
『勉強脳のつくり方 親子で学ぼう! 脳のしくみと最強の勉強』
著者は脳研究者の池谷裕二さん。どの本も分かりやすくておもしろく、いろいろ読ませていただいていますが、こちらは子ども向けに書かれているのがポイント。マンガがベースになっているのでイメージしやすく、小1と小4のわが子も何度も読み返しています。
例えば「脳は忘れるほうが得意。だから情報を繰り返し使おう」ということや、復習のタイミングについても具体的に書かれています。わが子たちはこれまであまり「覚えよう」と意識して勉強したことがなかったので、新鮮だったようです。
さらに「勉強がはかどる環境をつくろう!」のページの「ときどき(勉強する)場所を変えよう」というページを見て、わが子たちはこの通り。
池谷先生もお風呂でやるのは想定してなかったと思うよ…と思いながら、見守った私です。子どもの発想はすばらしい!
また「『やる気』は待つのではなく自分からむかえにいこう!」のページは私自身にも参考になりました。どうしても家事をやる気が起きないとき、このページを思い出すと動けるようになったのです。ぜひこの本を読んで親子で試してみてくださいね。
池谷裕二,オゼキイサム