そう思う自分を責めないでください。理想論ではなく、いまの自分にでもできることを探して、少しでも実行することが大切なのです。その一つとして、自分の気持ちを少しでもゆるめる方法を考えてみてください。

1 家事や育児の負担を減らす

 わが子をかわいがれない背景に「忙しさ」がある人は多いものです。慣れない家事や育児に追われ、睡眠時間が削られている人も多いでしょう。睡眠不足だとイライラしやすくなるので、何かを省いてでも寝る時間を確保したいところです。

 一番、手を抜いていいのは家事です。どうすればラクになるかを考えましょう。掃除や洗濯、料理などは外注もできますし、便利な家電を利用することも考えてください。自治体によっては、家事サポートやベビーシッターの補助が出る制度もあります。

2 誰かに相談する

 自分のつらい気持ちを、誰かに聞いてもらうことはとても大切です。まず夫に理解してもらいたいものですが、難しい場合には信頼できる友人に聞いてもらうのもいいと思います。話しているうちに「私にもできていることがある」「子どものこと、本音ではかわいいと思っている」などに気づくことがあると思います。「身近な人に知られたくない」という場合には、カウンセラーや育児相談など第三者に話すのもいいと思います。

3 本などで知識を増やす

 わが子がかわいくないと感じる理由が、「言うことを聞かない」「わがまま、反抗的」「癇癪(かんしゃく)がひどい」などである場合、なぜそういう行動をとるのかを調べてみるのは有用です。とくに第一子の育児はだれにとっても初心者ですから、知識を補強することが助けになることは多々あります。本や雑誌、YouTubeなどから情報を集め、対策をしてみるといいかもしれません。

 自分が怒りっぽいと感じているなら、アンガーマネジメントの知識をつけるのもいいと思います。月経前などに不安定になりやすいなどの周期がある場合には、産婦人科に相談するのも一つの手です。

次のページへ関係改善のためにできることとは?
1 2 3