私の娘は小さいときからピアノが好きで、技術的にもグングン上達していました。そんな彼女が小学4年生になったとき、「もしかしたら音楽の道に進めるかもしれない」というお節介な親心が湧き、超一流のピアニストに指導を依頼したのです。これが大失敗でした。
「プロになりたいならひたすらスケール練習。それが上達の近道だ」ということで、来る日も来る日も無機質なスケール練習。野球でいえば試合に出さずにひたすら体幹を鍛え、素振りだけをさせるようなものです。娘のピアノに対する情熱はみるみる消えていき、精神的にも不安定になり、そのままピアノをやめました。効率を重視したことが原因です。本当に申し訳ないことをしたと思っています。
斉藤先生! 小学生からの英語教育、親は一体何をすればよいですか?
斉藤 淳


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