小島よしおが「ネガティブな性格を変えたい」と悩む高2女子に伝えたい、ネガティブの本当の“価値”

　よしおの奥さんは、りのちゃんと一緒でネガティブな性格。いろんなことを心配するし、不安な気持ちが強い。でも、だからこそ計画性があるし、どんなことにも慎重だから忘れ物もしない。よしおは「とりあえずやっちゃおう！」の気持ちであまり準備もしないからすぐ忘れ物をするんだ。

奥さんは“ネガティブエンジェル”

　だから、奥さんと暮らすようになってから忘れ物は減ったし、前よりも計画性が出てきたんだよね。結婚する前は次の月の休みもろくに把握していなくてさ。いまは奥さんが休みの日を聞いてくれるから自分も把握できるようになったし、確かに休みの日は事前にわかっていたほうが生活しやすいなあ、って感じているよ（笑）。

　そんなよしおだから、家では奥さんから「ポジティブモンスター」なんて言われている。よしおはそのとき、必ず「ネガティブエンジェル」って返しているんだよね。ネガティブな奥さんのおかげでいつも助けられているから。

　もしかしたらりのちゃんは「ネガティブ＝悪いもの」「ポジティブ＝よいもの」って考えているのかもしれないけど、実はそうとは限らないかもしれないね。「自分の性格を変えたい」って思うのは素敵だし、努力すれば変われるとも思うけど、まずは自分のネガティブのなかにいいところはないか、よくよく探してみてほしいな。

　例えば、「後ろ向き」だったら「いっぱい振り返ることができる。だから、いろんなことを覚えていて反省できて、改善できる」とか！　こういう人、チームにいたら絶対に助かる。もし無人島に行くチームが全員ポジティブで「なんでもOK！」な精神だったら、きっとどこかで崩壊するはず（苦笑）。ネガティブにはネガティブのよさが絶対にあるよ！

　それに、りのちゃんのこれからの人生で、よしおにとっての奥さんみたいな、心地よい組み合わせのパートナーや友だちもきっと現れるんじゃないかな。

ヒーローみたいには変われない

　そういえばこの前、ある企業のミーティングにゲストで出たとき、最後に「何でそんなにいろいろチャレンジできるんですか？　変われるんですか？」って聞かれたんだ。そのとき、「性格は変えられないと思うけど、行動とか何かやってみて変えられることってあると思います」って話をしたら、「じゃあ何でそれができるんですか？」って聞かれて。それに対して、「やればいいんじゃないですかね」って、ちょっとふわっとしたことしか返せなかったんだ。