ピアノの練習をちっともしない、すぐに「やめたい」と言い出す……などなど、子どもの習い事にまつわる「あるある」なお悩み。こんなとき、どうしたらいいのでしょう? 脳科学者の瀧 靖之さん、中学受験「伸学会」代表の菊池洋匡さん、教育評論家の石田勝紀さん3人に聞きました。「AERA with Kids2023年冬号」からお届けします。
【図】現役開成高校生・ぎん太さん母が大切にした「習い事との向き合いかた」はこちら
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自分からやりたいと言ってはじめたのに、家では全然練習しない
「うまくなりたい」という向上心が感じられない
「やりたい」と言って始めたのに長続きしない
中学受験との両立はどうしたらいい?
スランプにはまっている子どもへの声かけは?
自分からやりたいと言ってはじめたのに、家では全然練習しない
子どもが「練習しない」は、習い事にまつわる親の悩み代表ともいえそうです。でも、脳科学者の瀧 靖之さんは「家で練習しないからといって、学びがないわけでは決してないのです」と話します。
「習い事の場に身を置いているだけで、子どもはさまざまなことを見たり聞いたりして学習し、刺激を受けています。『やめたい』と言わないのは、その子なりにその場をじゅうぶん楽しんでいるからかもしれません。現状でもじゅうぶん意味があるので、あせらず長い目で見守ってあげたいところです」
もしかすると、家でなにもしなくても、意外と現場では頑張っているのかもしれません。そっと見学に行ってみるのもいいかも…。
次のページへ向上心がない…
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