中学受験との両立はどうしたらいい?

 受験のための塾と、習い事。この両立はなかなか難しい問題です。子どもが楽しんでいる習い事をやめさせるのはかわいそう。「まずは、子どもの気持ちを尊重してあげましょう」と話すのは、菊池さんです。

「納得しないまま納得しないままやめると、本人の中にネガティブな感情が残り、勉強に熱が入らない可能性が高くなります。好きな習い事があるからこそ時間をやりくりし、効率よく勉強するスキルが身につくこともあるのです」

 学年が上がり、通塾の回数が増えると、物理的に時間がなくなり本人も状況を整理しようと思うはず。

「いずれにせよ、子ども自身が考えて決めていくことが大切です」

 また、石田さんは「一週間のスケジュール」を書きだしてみることを提案します。

「子どもは受験の大変さをまだ知りません。ですから、行き帰りや課題をこなす時間も含めた『一週間のスケジュール』を書き出してみましょう。それを見たうえで、それでも続けたいと言うなら『きつくなったら調整しようね』と伝えて様子を見ましょう」

 子どもも、大変さを実感しないと判断しにくいかも……。

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