子どもの習い事をどう選ぶかは、親の代表的な悩みの一つです。学習、スポーツ、芸術など、小学生時代に何をどこまで習わせるのか。あれもこれもよさそうだと詰め込みすぎてしまったり、よかれと思って始めたのに続かなかったり。情報を求めて調べれば混乱し、かといって、何もしないのも不安が募る……。そんな誰もが試行錯誤を繰り返す子どもの習い事について、AERA with Kidsでエッセー漫画「脱・カンペキ親修行」を連載中で、男児3人の母・tomekkoさんが振り返ります。
【4コマ漫画】シャチにはまった長男、プログラミングに挑戦(全4枚)* * *
こんにちは。tomekkoです。突然ですが、みなさんは、子どもの頃どんな習い事してました?
私はピアノ、バレエ、書道、お絵描き、塾……とまぁ、あれこれやってました。思えばやりたいと言ったことは向き不向きに関係なくとりあえずやらせてみてくれる方針の両親でしたし、ひとりっ子とはいえお月謝だけでもかなりの負担をかけていたんだなぁと自分が財布を出す側になってはじめて身に染みています。
で、四十路になった今。えっと……何が残ったっけ?
お絵描きは今の仕事につながっているとも言えなくもないけど、美大を出たわけでもないし。ピアノはもはや一曲も通しで弾けるものはないし。バレエは体が硬すぎて、この間プルプル前屈しながら家族に言ったら指さして笑われたし。冠婚葬祭の芳名帳は字下手族の夫の分を代筆するくらいには書けるけど、そんな夫ですら書道教室に行っていたと聞くと、なんだか力が抜けます。
と、前置きが長くなりましたが、今、10歳から4歳までの3兄弟の習い事問題を前にして自らを振り返ると、
ほぼ、役に立ってない(笑)。
間違っても「投資」なら大損だし、ポテンシャルの底上げ? 早期教育? ナイナイ!……って自分で十分わかっているはずなのに!
そういうわけで、今回ははじめての子育てに振り回されまくるわが家の習い事失敗談について、開き直ってさらしていこうと思います。ちなみに今回父親である夫がほとんど出てきませんが、習い事について基本的には「やってみたいことはやらせてみたら」タイプ。ただ、やめどきには夫と長男でも話し合ってもらってそれぞれの意見を合わせて決めています。
次のページへ習い事を詰め込んだ長男