計算力や集中力が養われると人気の「そろばん」。でも、「学校で習う計算の解き方と違うときはどうする?」「計算が苦手な子は大丈夫?」など心配ごともあります。保護者のギモンを、そろばん教室「カウントスペース」代表の渡邉伸清さんに聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids2023年冬号」(朝日新聞出版)からお届けします。

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そろばんはIT時代こそ必要な力を鍛えられる

 最近はそろばんを習い始める時期が低年齢化し、未就学児の入学が増えているといいます。電卓やパソコンで計算するのが一般的な現在、それでも習い事としてそろばんが注目されるのは、計算力や暗記力にプラスして身につく力も魅力だからです。

「まず高い集中力が鍛えられます。そろばんは指先を間違いなく操作する技術。集中力がないと正しく計算できません。普段の教室でも制限時間内で何点取れるのか意識して取り組みます」と、そろばん教室カウントスペース代表の渡邉伸清さんは言います。これは時間内でどう課題を処理するか考え、優先順位をつけるという情報処理能力にもつながります。

 また、検定試験合格などの目標に向けて「どのような練習をどのようにやっていくか」を自分で考えて実行するので、計画の習慣や自己管理能力も身につきます。

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船木麻里
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