寝たいのに眠れないときの対処法

――遅寝をさせたくはないのに、夜の寝つきが悪いという場合はどうしたらいいでしょう。

「夜の寝つきが悪い」という子どもは、夜の塾通いやコンビニでの買い物、寝る直前までスマホ画面を見る習慣がないかチェックしてみてください。コンビニや塾のLED照明やスマートフォンなどのデジタルデバイスの画面からは多くのブルーライトの光が発せられ、脳を覚醒させます。

 デジタルデバイスとの付き合い方は特に重要で、「夜、早く寝かせたつもりが、消灯後も布団の中でこっそりスマホを見たり、ゲームをしたりしていた」、という話も聞きます。デジタルデバイスは画面を見る角度によって、ブルーライトを浴びる量が変わり、布団の中でそれらを見ると、画面がまっすぐ目線の前に向くため、より至近距離になり、ブルーライトも通常より多く浴びてしまいます。夜は親がデジタルデバイスを保管するなど、工夫するのも手です。

 また、子どもに人気のコーラや、エナジードリンクには多くのカフェインが含まれています。これらを夕方以降に飲むと、カフェインの覚醒作用で夜、眠れなくなってしまう恐れがあります。コーヒーや紅茶なども含め、カフェイン類は小学生には刺激が強いので午前中に少量のむ程度にとどめるのがおすすめです。

――ほかに生活でどんなことに気を付けたらよいですか。

 現代は自然な夜の眠りを妨げる要素の強い時代です。そうした生活環境に置かれた子どもたちのためにも、家ではできるだけ自然に眠くなるように睡眠環境を整えてほしいです。悪影響を最小限にするような対策をとり、夜は眠りに向けてリラックスできるように家全体で“クールダウン”をしましょう。

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