そこで、よしおが提案するのが、「いいな」って思う人の笑い方をまねしてみること。笑い方って人によっていろいろでしょ? 口を大きく開ける人もいれば、手をたたく人もいるよね。顔の動きもそれぞれだと思う。いろんな人を観察して、「いいな」って思う人の笑い方を探してみて。もちろん、それは芸能人でもいいよ!

 仲良しの友だちと口ぐぜやしぐさが自然と似てくることってない? そんなふうに、誰かの笑い方に似せることはできると思うんだよね。それで、鼻がひくひくしない笑い方が見つかればそれでいいし、いろいろやってもダメだったら、よしおみたいに受け入れられたりもするかもしれないね。

 ただ、よしおは人のまねをして失敗したこともあるよ。よしおの大学生時代、「池袋ウエストゲートパーク」っていうドラマで窪塚洋介さんが演じていたキングの笑い方に憧れてベロを出して笑っていた時期があったんだ。あまりにもかっこよくてね。でも当時一緒にコントしていたかもめんたるのう大さんに「それやばいよ」って指摘されてやめた(笑)。だからまずは鏡の前で試してみるのがおすすめだよ!

 ちなみによしおには筋肉の師匠がいるんだけど、その師匠は胸に陥没があるのがコンプレックスで胸筋を鍛えだしたんだって。今じゃもう全国からその師匠のもとに筋トレを教わりにくる人がたくさん。コンプレックスに向き合うことで、よしおみたいにあきらめがついたパターンもあれば、コンプレックスと向き合うなかで始めたことを極めてしまう人もいるんだね。

■コンプレックスが生まれるのはなぜ?

 そもそもどうしてコンプレックスって生まれるのかな、って考えてみた。周りの仲間とも話していて、やっぱり小学校高学年くらいから芽生えやすいのかなあ、って。周りと自分を見比べる時期だし、他の人のこともそういう目で見るようになるよね。でもこれって裏を返せば視野が広くなったってことなのかな、って。周りが見えてくるようになったから、自分と相手の違いを比べてしまうっていうね。

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