「この2、3年、感染症対策を入念にしたことで、子どもたちの抵抗力が低下したといわれます。そんななかでみんながマスクを外したためか、今年の夏は、さまざまな感染症が大流行しました」
ヘルパンギーナや手足口病、アデノウイルス感染症、例年は冬に流行するRSウイルス感染症やインフルエンザ……。
「新型コロナも、一気に小児まで感染が広がったという印象です」
この傾向は今後も続くと考えられるそうです。
「秋にはノロウイルス感染症の流行期にも入ります。インフルエンザも引き続き要注意です」
2学期の「予定ぎっしり」に注意!
子どもが疲れやストレスを抱えているようなら、「休む時間を確保してあげることがいちばんです」と塚田先生。
「2学期が始まった途端、学校行事や塾のテストなど、予定が詰まってしまうことがよくあります。これではお子さんの気持ちの逃げ場も、からだの休息の時間もなくなってしまうのです」
2学期こそ、余裕を持ったスケジュールになるよう調整を心がけましょう。
また、思いきり走る、泳ぐなど、体を動かす機会をつくることは、ストレス発散にも生活リズムの改善にも有効です。それでも学校に行きたくないということもあるかも……。
「朝は親御さんと登校して『いつ帰ってきてもいいんだよ』と伝えるなど、寄り添う姿勢を示してあげましょう。すると、子どもも安心できますね」。
※「AERA with Kids2023年秋号」から抜粋
(取材・文/松田慶子)
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