「国語の物語文が苦手」という相談を送ってきてくれたのは中学受験を控えている小学6年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答えるAERA dot.の本連載。小島さんは自らが苦手を克服した経験をもとに、苦手克服のための“アイテム”を提案します。
【写真】図工の成績が「1」だった小島さんが描いた絵* * *
【よしおの答え】
サンちゃん、国語が苦手なんだね。そのなかでも、「物語文が苦手で説明文が少し得意」って、自分のことを細かく分析できていてすごいよ! 国語の全部が苦手じゃないなら、物語文も苦手じゃなくなるかもしれないしね。
ところで、塾の先生はサンちゃんのことを「物語文が得意そう」って思っているんだね。普段からサンちゃんの勉強を見ている先生が言うことだから、物語文が得意な素質があるのかもしれない! だけど、見た目や性別で得意そうだと判断されて、できないと「どうしてできないの?」って言われるのは疲れちゃうこともあるよね。
よしおも、見た目や学歴なんかで判断されることがよくあるよ。たとえば、よしおは海パンをはいてテレビに出ているから「海が得意そう」って思われて、スキューバダイビングの仕事をもらったことがあるんだ。自分でも「できない」とは思っていなかったんだけど、いざやってみたら呼吸装置でうまく息ができなくて途中でギブアップしたことがあるよ。
それから、クイズ番組に出たときに言われるのが、クイズを間違えたりしたときに「早稲田大学出身なのになんでわからないの?」って言葉。あとは「芸人あるある」かもしれないんだけど、「芸人なんだから面白いことやってよ」って言われることもある。大人になっても見た目や肩書で判断しようとしてくる人は多いと思う。そういうとき、笑って聞き流しているサンちゃんは大人だなあ。
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