■友だちはどんな気持ちかな?
授業っていうのは、時間割ごとに「国語」や「算数」っていうテーマが決まっているよね。大人の会話でもそうなんだけど、たとえばみんなで「恥ずかしい話」をしているときに突然自慢話や怒った話をしはじめると、「えー、何の話だよー」って場が盛り下がってしまうことがある。よしおはやりがちなんだけどね(笑)。
バラエティー番組とかでも、共通の話のテーマで盛り上がっているよね。だから、授業中に関係のない話をするってことは、話のテーマから外れてしまって、その場の空気を少し悪くしてしまっているってことなんだ。そしてきっと関係のないところで出されたトークたちも、居心地が悪いかも。
そこでよしおが提案するのは、授業に関係のないことをしゃべりたくなったら、その内容をメモしておくこと。そしてそのメモの内容を、休み時間とかに話すようにするんだ。休み時間なら話すテーマは自由だから、トークたちも生き生きするんじゃないかな。猫吉のせっかくのトークが、“授業妨害”って言われずに、花開くといいな。
授業中にメモをすることは、先生の許可をもらったほうがいいかもしれない。勝手にやっていると、「落書きしているんじゃないか」ってまた怒られちゃうかもしれないからね。もしそのおしゃべりメモがたくさんたまったら、それがいつかネタ帳になって、しゃべりの才能がぐんぐん伸びるかも。今は自分でラジオを始めたりもできるから、「猫吉のにゃんにゃんラジオ」なんていうのが始まったりして……まあこれは冗談なんだけど(笑)。もし本当にラジオを始めたら、よしおは絶対に聞くからね!
あともう一つ大事なのが、猫吉がおしゃべりをしているとき、周りの友だちはどんな顔をしているかな? もし猫吉が一方的におしゃべりをしてしまっている状況だとしたら、友だちはもしかしたら困っているかも。「本当はちゃんと勉強したいのになあ」って思っているかもしれない。
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