どうしてもしゃべりたくなる気持ちってのはすごくわかるから、どうしても話したくなったら「ちょっと今話してもいい?」って確認してから話してみて。そして、話しているときに友だちの顔をちゃんと見るってことを意識してほしい。友だちがしらけた顔をしていたら、話したいって気持ちも収まるんじゃないかな。これは、授業中だけじゃなくて普段のコミュニケーションでも使える技。一方的に自分の話をするんじゃなくて、相手の顔を確認しながら、楽しくおしゃべりできればいいよね。

■小さな目標を少しずつクリア

 今回猫吉からお悩み相談をもらって、よしおが小学生のころに担任の先生だった沼倉先生にも相談してみたよ。沼倉先生は、「1週間ごとにおしゃべりした回数を記録して、少しずつ減らしていく」っていう作戦を教えてくれたよ。1週間ごとにおしゃべりの回数が1回でも減っていたら目標クリア。小さな目標を立ててクリアしていくことで、達成感が得られる作戦だよ。これは、先生と相談してやってみてもいいかもしれないね!

 それでもどうしても、どうしても、しゃべりたくなってしまったら、よしお考案のキャラクターを見て気持ちを落ち着かせてほしい。その名も、「静カニ」! しゃべりたくなったらこのキャラクターをぜひ見てね。静カニはどうしてもしゃべりたい気持ちをそのハサミでちょんぎってくれるんだ!

小島さんが描いた「静カニ」
小島さんが描いた「静カニ」

 それと、中学生になるころには授業中のおしゃべりは自然に減っていくはず。よしおも、よしおの周りの友だちもそうだったから。テスト中や家での勉強中にはおしゃべりしていないんだったら、きっと大丈夫。

 学校から電話がかかってくるのはちょっとプレッシャーに感じちゃうと思うけど、気にしすぎないでほしいな。沼倉先生も、小学生の子どもがいるよしおの友だちも言っていたけど、よしおが子どものころに比べて、今はよく小学校から電話がかかってくるんだってね。先生から電話をもらっているのはきっと猫吉だけじゃないから、そこはあまり落ち込みすぎないでほしいな。

 ちなみによしおはあふれるエネルギーで「コント係」っていうのをつくって、帰りの会でコントを発表していたよ(笑)。いろんな方法を提案してみたけど、猫吉ピーヤに合う方法があるといいな。先生と相談しながら、いろいろ試してみてね。

……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?

(構成/濱田ももこ)

著者 開く閉じる
小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

1 2 3