おもちゃは子ども部屋の決まった箱の中に片づけるようになりました/アフター

 家庭力アッププロジェクト®の説明会に参加して、一緒に片づけをする仲間がいると知りました。

「1人だとできる自信がないけれど、誰かと一緒にやるなら」と参加を決意します。

 プロジェクトに参加する少し前から週5のパートで働き始めたみくさん。家事・育児・仕事と忙しい中、片づけを進めるのに活用したのがタイマーです。

「10分だけ時間がある」と思ったら、タイマーをかけて片づけをスタート。引き出し1つ分だけなどできるのは部分的ですが、これが積み重なって着実に家の中のモノが減っていきました。また、タイマーを使うことで他にもよい効果が生まれました。

「自分が“10分でできること”の見通しが立つようになったんです。これはプロジェクトが終わってからも役に立っていて、スキマ時間を効率的に使えています。今まではスマホを見て終わっていた10分で、洗濯物をたたんだりしていますよ」

 さらに家族の動線を考えながら片づけを進めると、朝の準備があちこち動かずにできるように。少し寝坊してしまっても、サッと出かけられます。

 気持ちや時間に余裕ができ、家族との接し方も変わってきました。

「長男に『ママ、家が散らかっていると心がザワザワするんだ』って話したんです。すると、片づける日を決めて、自分で片づけてくれるようになったんです!ほめたり、『ありがとう』って伝えたりすると、うれしそうにしてくれて」

 もともとは子どもたちのおもちゃの量が多くて管理しきれていないのも、家が散らかっている原因でした。

 全部のおもちゃを手放したくない長男に、みくさんは「この使っていないおもちゃが入っている箱がなくなったら、新しいおもちゃが1つ置けるね」と、モノを手放すメリットをちゃんと話しました。結果、古いおもちゃを大量に手放すことができ、長男は大好きなおもちゃを手に入れて、みくさんも長男も大喜び。

 こうして家の中がきれいになるにつれて、みくさんの怒鳴り声が消えました。叱ることはありますが、大きな声を出さなくなり、子どもが文句を言ってきても「今はそういう気分なんだね」と受け止めてあげられるように。

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