夫の岩永牧人さんと妻の岩永賀子さん(撮影/写真映像部・高橋奈緒)
夫の岩永牧人さんと妻の岩永賀子さん(撮影/写真映像部・高橋奈緒)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年2月27日号では、社会福祉法人生活クラブで就労支援員を務める岩永牧人さん、medeluで会社員・コンサルタントを務める岩永賀子さん夫婦について取り上げました。

【この夫婦の写真をもっと見る】

*  *  *

 妻が24歳、夫が26歳のときに結婚し、長女(12)、次女(5)と4人で暮らす。

【出会いは?】妻の出身大学の学園祭に夫のバンドが招かれ、居酒屋で打ち上げをした際、後輩の頼みで手伝いに来ていた妻と夫が隣り合わせに。

【結婚までの道のりは?】夫の誘いで一緒にクリスマスライブへ。交際を始めるとお互いすぐ結婚を意識し、1年10カ月で挙式、婚姻。

【家事や家計の分担は?】炊事と洗濯はほぼ妻。休みの日は夫も料理。家計は妻が夫に一定額を預け、残りは別で管理。不定期な出費は都度相談。

夫 岩永牧人[46]社会福祉法人生活クラブ 就労支援員

いわなが・まきと◆1976年、千葉県出身。千葉大学卒業。養護学校等に勤務した後、NPO法人ユースポート横濱の設立に参画、理事長就任。現勤務先では、船橋市の委託事業で生活困窮や働きづらさを抱える人への就労支援に携わる

 専業主婦だったとき、彼女は僕が家に帰るといつもマシンガントークで、山のような料理を出してくれて。それが毎日だったので、大丈夫かなと。もともと仕事で活躍する人と知っていたので、外に出たほうがいいと思い「週1でも働いて」と言いました。彼女は頑張り屋なので、見ていると「僕ももうちょっと頑張らなきゃな」とよく思います。

 東日本大震災を機に、県内の勤務先を探して転職しました。通勤時間が短縮されたし、何より職場の理解があるからすごく働きやすい。子どもとの時間がとれるようになって助かっています。

 違う仕事だからこそ、別の視点からアドバイスをもらえるのもありがたい。僕が一部分だけ見ていたものを広い視点で見てくれるから「そんなやり方があったんだ」と思う。

 僕ら2人だけで子育てすることは避けたくて、地域の人たちと家族ぐるみで遊んで、一緒に育ててもらってます。これからも岩永ファミリーらしく、みんなと育ち合い、年を取っていけたらいいなと。

次のページ