五輪に出場する選手は出国前にPCRなどの検査を受け、陰性証明書を持参する決まりだ。だが、全員がワクチンを2回接種済みだったウガンダ選手団9人のうち1人が成田空港でのPCR検査で陽性となり、もう1人も4日後に陽性となった。同選手団以外にも、これまでに入国した選手・関係者のうち4人の感染が確認されている。検査をすり抜けて選手村に感染者が入り込む可能性は十分ある。岡さんはこう指摘する。

「選手の8割がワクチンを接種するといっても予防効果は100%ではないし、検査でも全ての感染者を拾い上げることは無理です。組織委は都合のいい面だけを公開するのではなく、多くの専門家にオープンにしてチェックしてもらうことが必要ではないでしょうか」

(編集部・深澤友紀)

AERA 2021年7月5日号より抜粋