梅雨・夏バテの正体は“脳の熱中症”だった 直ちに冷やすべき意外な部位とは (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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梅雨・夏バテの正体は“脳の熱中症”だった 直ちに冷やすべき意外な部位とは

藤井直樹AERA
※写真はイメージ(gettyimages)

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AERA 2021年6月28日号より

AERA 2021年6月28日号より

梶本修身(かじもと・おさみ)/1962年生まれ。医学博士。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。東京疲労・睡眠クリニック院長(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)

梶本修身(かじもと・おさみ)/1962年生まれ。医学博士。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。東京疲労・睡眠クリニック院長(撮影/写真部・戸嶋日菜乃)

 十分休んだはずなのに、疲労感が抜けない──。梅雨から夏にかけてのこの時期、小さな「不調」は積もりがちだ。サインを見逃さず、効果的にメンテナンスしよう。AERA 2021年6月28日号は「デトックス」特集。

【イラスト】脳は鼻から冷却すべし?

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「なぜか一日中頭がボーッとしたり、体がだるかったり。でも健診では特に悪いところは見つからないので、一体どうすればいいのやら……」

 ため息をつくのは、都内の出版社に勤務する男性(42)だ。ここ数年、梅雨の時期になると体に“異変”が起きるという。

 平日は朝7時に起床するが、この時期はなかなかベッドから起き上がることができない。起床から4~5時間ほどすると激しい睡魔が襲ってくる。打ち合わせの場所へ向かう電車では、ほんの2、3駅でも眠ってしまう。週末は昼過ぎまでベッドでうずくまっている。

「何をしてもすぐに疲れて、集中力がもたない。周りから『やる気がない』と思われている気がして、つらいです」(男性)

 蒸し蒸しジメジメするこの季節、体のだるさを訴える人は多い。ウーマンウェルネス研究会が首都圏に住む20~50代の男女609人を対象に実施した調査(2019年)では、全体の57.3%が梅雨時期に何らかの不調を感じており、女性の場合、その割合は66.6%にものぼる。

 埼玉県在住の事務職の女性(45)も「いつもとは疲れ方が違う」と話す。

「梅雨になると決まって肩こりがひどくなるんです。細かい文字を長時間見るのは慣れっこですが、この時期はすぐに目が疲れてしまいます」

■脳の熱中症が起こる

 なぜ梅雨は、いつも以上に疲れを感じるのだろうか。疲労研究に詳しい東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身医師(59)はその原因をこう説明する。

「いわゆる梅雨バテや夏バテの主な原因は“脳の熱中症”です。例えば、長時間入浴するとのぼせることがありますが、それは脳の熱中症の初期症状。脳の自律神経が熱を持ったままの状態だと、機能が低下するだけでなく、睡眠の質が悪化し、疲労の回復が妨げられてしまうことがわかっています」

 一般に、疲労は身体的なダメージだと想像しがちだ。だが、梶本医師によると、実は疲労は肉体の酷使が原因ではないのだという。

「疲労の原因は、自律神経、すなわち脳へのダメージです。仕事やストレスがかかる時や運動時も、自律神経中枢が最も疲れるんです。つまり、すべての疲労の原因は脳にあります」

 梶本医師は、疲労と自律神経のメカニズムをこう解説する。


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