設定した目的地は今後変わっていくことも十分ありえる、という前提で考えましょう。前にもお話ししたように、目的を持ってチャレンジしていくことで幸せ感が高まります。極論すれば、実現することより、設定することのほうが大事なのです。
3. 遠い未来から考えてみる
できれば5年後、3年後、1年後、半年後と遠い未来から順に考えていくのがおすすめ。 なぜ5年後という遠い未来のことも考えるのか、というと、1年後だと、たった1年では現実的に考えてこれくらいのことしか出来なさそう、そんなに大きく変わることなんてないな、と思ってしまうからなんです。
しかし、5年もかければ自分の性格もこう変わっているかも、とか、子どもも成長して自分の時間を持てるようになるかも、と考えられるようになりま す。ですから、できそう、できなさそう、ではなく、こうなったらいいな!というぐらいの軽い気持ちで書いてみてください。
誰もが自分はもっとこう変わりたいな、子どもやパートナーとの関係を改善したいな、と日々ぼんやり思っていても、「こうなりたい」としっかり明確にして生きている人ってごく一部なんです。
だからこそ、きちんと明確にしている人との差はどんどん大きくなりますし、明確な目的地を持っている人は日々の些細な出来事に振り回されてイライラすることも少なくなります。
自分の目標地はどこかな? その目的地で幸せになれるかな?とまずは自分に問うことから始めてみませんか?
※星渉さんの新刊『科学的にイライラ怒りを手放す神子育て』(朝日新聞出版)から