AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。2021年5月17日号では、歯科医師の大久保宗治さん・涼子さん夫婦について取り上げました。

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夫、妻とも30歳で結婚。夫婦二人暮らし。

【出会いは?】大学1年のときに夫が「自転車競技部」をつくり、妻を勧誘。夫の猛アタックで交際がスタート。ロードバイクは共通の趣味となり琵琶湖1周サイクリングも完走。

【結婚までの道のりは?】妻は卒業後すぐに結婚を考えていたが夫のマリッジブルーでいったん白紙に。3カ月後に復縁するも勤務地が離れたことで再び別れ、半年後に復縁。2019年にタイミングが合い結婚。

【家事や家計の分担は?】掃除や洗濯機回しは妻、洗濯物干しや食器洗いは夫など、できる限り分業している。特に料理は妻が献立を決め夫が料理することも多い。家計は一緒。

夫:大久保宗治 [32]
歯科医師

おおくぼ・むねはる◆1988年、三重県四日市市生まれ。2015年に愛知学院大学歯学部卒業後、数々の医院を経て、19年から「塚本歯科医院」(愛知県稲沢市)に勤務。入れ歯治療に力を注ぎ、入れ歯についてのセミナーも運営する

 彼女の第一印象は「アクティブな子やなぁ」。いまもロードバイクで150キロは走りますからね。結婚まで2回、くっついたり離れたりしたけれど、やっぱり一緒にいて楽しいんです。疲れて家に帰っても、彼女の気さくな性格に癒やされています。

 歯科治療と一口にいっても分野でかなり道は違います。僕は物づくりが好きで最初から「入れ歯」に興味があった。何もないところに歯を作ったり、食べられなかった人が食べられるようになったりするのを見るのが喜びです。彼女が最近「矯正」に道を見いだしたことをうれしく思っています。自分の歯に特別なケアはしていません。歯磨きを洗面所ではなくリビングでゆっくりやるくらい。半年前には虫歯になってしまい、彼女に治療してもらいました(笑)。

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