入園日に提出する共有グッズ。もちろん記名は必要なし(写真/筆者提供)
入園日に提出する共有グッズ。もちろん記名は必要なし(写真/筆者提供)

 日差しがすっかり春めいてきた今日この頃。もうすぐ子どもの入園・入学日がやってきますね。子どもたちが期待と不安に胸をふくらませる横で、親は「それより入園準備どうしよう!」と焦っていたりして。少なくともわがやはそうです。

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 今年、わたしの娘は年長さん。しかし日本での入園準備は初めてです。去年まで暮らしていたアメリカの入園準備と比べると、日本のそれは量も質も段違い。あまりに作業量が多いので、戸惑っています。

 試しに、アメリカの入園準備グッズを挙げてみましょう。まずは個人の持ち物から。

・通園用のバックパック
・水筒
・着替え
・お昼寝用の布団

 え、これだけ……? と思われたかたが多いのではないでしょうか。わたしも何か忘れてるのではと不安になりましたが、園からもらった冊子を再確認してもやっぱりこれだけでした。日本だとここに上履き、上履き入れ、タオル(ひも付き)、ハンカチ・ティッシュ、歯ブラシセット、幼稚園の場合はさらに園服や帽子、体操服、スモッグ、お弁当箱、カトラリーセット、コップなどが加わりますよね。ああ、書いているだけで気が遠くなる……。

 アメリカの園だと、手を洗った後はキッチンペーパーのような厚手の紙で拭くことが多いし、歯みがきタイムを設けないところも多いので、持ち物がこれくらい簡素になるのでしょう。ほとんどの園では靴のまま室内に入るので、上履きもありません。

 次に、クラスメートと共用するグッズを見てみましょう。トップ画像は、昨年我が家で実際に購入した準備品です。園からリストが渡され、入園日当日に親が持参することになっています。

・キッチンペーパー:2ロール
・おしりふき:1パック
・除菌ワイプ:2パック
・ジップロック:1箱
・水で落とせるボトル絵の具:10色入り1箱
・クレヨン:96色入り1箱
・水で落とせるマーカー:10色入り1箱
・スティックのり:12本入り1箱
・ティッシュ:1箱
・色紙:1セット(任意)

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大井美紗子

大井美紗子

大井美紗子(おおい・みさこ)/ライター・翻訳業。1986年長野県生まれ。大阪大学文学部英米文学・英語学専攻卒業後、書籍編集者を経てフリーに。アメリカで約5年暮らし、最近、日本に帰国。娘、息子、夫と東京在住。ツイッター:@misakohi

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