
朝ごはんが食べられない、スッキリ起きられないなど、朝が苦手という人も多いだろう。こうした悩みには、食事の仕方がポイントになるという。AERA 2021年2月22日号では、「食コンディショニング」を提唱する管理栄養士の小島美和子さんが、実際に相談を受け、解決した事例を紹介する。
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【お悩み】
朝つらく多忙でランチはゆっくり食べられない。夕食は午後9時過ぎ。夜、勉強したいがボーッ。
朝が苦手で、おなかもすかないので朝食はほとんど食べないという女性のケース。仕事が忙しいためランチをゆっくりとる余裕はなく、夕食も早くて午後9時過ぎになってしまう。仕事が終わったら英会話の勉強をしたいと以前から思っているが、夕食後に風呂に入った後は疲れてしまい、ボーッとテレビを見るのみ。働き盛り世代にありがちなケースだ。
【小島さんのアドバイス】
■バナナだけでも朝食を
お仕事が忙しいのに自分磨きの気持ちもある。毎日本当にがんばっていらっしゃるのですね。朝に弱い方の場合、たいていは体内時計が後ろにずれていることが理由として挙げられます。朝スッキリ起きられない人は、夜の時間を少しでも早めることで改善していきます。
まずは、夕食のタイミングを1時間早めて、午後8時に食べるようにしてみてはいかがでしょう。それが難しければお仕事の合間の夕方6時、エネルギーが切れかけている時間帯に軽食(おにぎりと、牛乳または豆乳をコップ1杯)をとってリセットし、体内時計の遅れを取り戻しましょう。
夕食の1時間前倒しか、夕方の軽食により朝の目覚めがよくなり、朝食をとる時間も作れるはずです。朝に食欲がない場合、バナナ1本などでもよいので口にするようにしてください。そうすると、午前中から仕事がはかどるようになります。
朝のリセットを強化すると、1日のコンディションは劇的に向上します。仕事の効率も上がるので残業も減り、定時で仕事を終えられる日も増えるでしょう。そうなれば、夕食の時間を午後7時など、もう少し早めることができるかもしれません。夕食が早まれば英会話の勉強時間も生まれます。
週末の休みに夕食のおかずを作り置きできれば、さらに平日の夜の時間を有効に使えるのではないでしょうか。野菜多めのカレーやハンバーグ、焼き魚などを多めに作って冷凍しておくことをすすめます。
朝、スッキリ起きられるようになったら、食欲もわいてくるはずです。そうなれば、バナナ1本の朝食から「炭水化物+たんぱく質」の、しっかり代謝と血糖値を上げられるメニューに切り替えてください。
(フードジャーナリスト・浅野陽子、編集部・中島晶子)
※AERA 2021年2月22日号より抜粋