営業目標達成し20歳上の上司=妻にプロポーズ 僕らが社会の「枠組み」外すきっかけになれば 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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営業目標達成し20歳上の上司=妻にプロポーズ 僕らが社会の「枠組み」外すきっかけになれば

中村千晶AERA#はたらく夫婦カンケイ
【妻】野地泉 [48]アチーブメント 人材教育コンサルタント 西日本統括部長:1972年、大阪府生まれ。大阪青山短期大学卒業後、92年タケツーエステート入社。98年にアチーブメント入社。シニアコンサルタントとして活躍し、大阪支社長、営業本部長を経て17年に西日本エリア担当営業部長に就任/【夫】野地優太 [28]アチーブメント 人材教育コンサルタント リーダー:1992年、東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、2015年アチーブメント入社。中小企業経営者向けの人材教育コンサルティング、経営能力開発、事業承継、販売力強化、タイムマネジメントなどを行う

【妻】野地泉 [48]アチーブメント 人材教育コンサルタント 西日本統括部長:1972年、大阪府生まれ。大阪青山短期大学卒業後、92年タケツーエステート入社。98年にアチーブメント入社。シニアコンサルタントとして活躍し、大阪支社長、営業本部長を経て17年に西日本エリア担当営業部長に就任/【夫】野地優太 [28]アチーブメント 人材教育コンサルタント リーダー:1992年、東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、2015年アチーブメント入社。中小企業経営者向けの人材教育コンサルティング、経営能力開発、事業承継、販売力強化、タイムマネジメントなどを行う

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、「働くこと」をテーマに夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2021年2月1日号では、人材教育コンサルタントの野地泉さん、夫の優太さん夫婦について取り上げました。

【コロナ禍の“家事分担”タスク表はこちら!】

*  *  *
 夫25歳、妻45歳で結婚。夫婦二人暮らし。

【出会いは?】 会社の採用試験で、妻が夫の試験官だった。妻は営業本部長として約70人のメンバーを率いており、入社後も夫にとって憧れの上司となった。

【結婚までの道のりは?】 「目標達成したら、夜景のきれいなお店で食事でもしよう!」という妻からの激励メッセージを真に受けた夫が目標を達成。夫がまずプロポーズをして交際7カ月で結婚。

【家事や家計の分担は?】 料理、掃除は妻。ゴミ捨て、風呂掃除は夫。家計は一緒。夫はあればあるだけ使ってしまうタイプなので、現在は週2万円のお小遣い制を採用。

妻:野地泉[48]
アチーブメント 人材教育コンサルタント 西日本統括部長

のじ・いずみ◆1972年、大阪府生まれ。大阪青山短期大学卒業後、92年タケツーエステート入社。98年にアチーブメント入社。シニアコンサルタントとして活躍し、大阪支社長、営業本部長を経て17年に西日本エリア担当営業部長に就任

 最初は「付き合えないよ?」って言ったんです。私には若い部下が70人ほどいて、みんな同じように可愛がっていた。まさかと思ったけど「結婚? いや無理! 20歳離れてるし、収入だって3倍も4倍も違うでしょ!(笑)」って。

 そもそも私は結婚に憧れがなかったんです。父が事業に失敗し、長女である私が働いて妹二人を進学させました。自分のことはずっと後まわしにしてきたんです。自分にとって家族は大きな存在だったので、彼の両親に孫の顔を見せてあげられないのは申し訳ないとも考えました。

 でも彼に「自分たちが幸せなら何も関係ない」と言われて、それまでがんばってきた自分が急に愛おしくなった。「私も幸せになったらいいやん!」と吹っ切れました。

 仕事と家庭は完全に切り離していますし、結婚はしてみたら本当に楽しい。最近「年下にアプローチされているけどどうしよう?」という人たちが私の話を聞いて「勇気をもらった!」とカップルになっていくのが嬉しいんです。

夫:野地優太[28]
アチーブメント 人材教育コンサルタント リーダー

のじ・ゆうた◆1992年、東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、2015年アチーブメント入社。中小企業経営者向けの人材教育コンサルティング、経営能力開発、事業承継、販売力強化、タイムマネジメントなどを行う

 会社の採用試験官が彼女だったんです。「話して15分で決めたよ。あなたの真っ直ぐな生き方が伝わってきたから」と言われて眠れないほど感激した。自分の生き方を初めて承認されたと感じたんです。

 その後も上司として尊敬していましたが、映画「きみに読む物語」を観て、「しわくちゃになっても愛せる人と結婚したい」と思った。その相手だと思えたのが彼女でした。必死に営業目標を達成して「(ご褒美に)何が欲しい?」と聞かれたんです。いや、物なんていらないんです! あなたが欲しいんですから!と心の中で思いながら(笑)、1年ほどかけてプロポーズしました。一人っ子なので両親に子どもについては聞かれましたが、「別にいなくてもいいと思っている」と言うと「そういう道もあるよね」と。

 結婚でお客様から絶大な信頼を得られたと感じています。日本では僕らのような夫婦はまだ珍しい。おこがましいですが、僕らのあり方が社会の「枠組み」を外すきっかけになればとも思っています。

(構成・中村千晶)

AERA 2021年2月1日号


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