BTS熱狂的ファンの“自主的な”援護射撃 「拡散」「善行」「見守り活動」とは? (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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BTS熱狂的ファンの“自主的な”援護射撃 「拡散」「善行」「見守り活動」とは?

酒井美絵子AERA
「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)」が12月6日、韓国で開催された。BTSは、SNS投票などがカギを握る「Worldwide Icon of the Year」を含む四つの大賞を総なめにした。メンバーは、左からRM、V、JUNGKOOK、JIN、JIMIN、J-HOPE。SUGAはケガで活動休止中(「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS (MAMA)」 CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved.)

「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)」が12月6日、韓国で開催された。BTSは、SNS投票などがカギを握る「Worldwide Icon of the Year」を含む四つの大賞を総なめにした。メンバーは、左からRM、V、JUNGKOOK、JIN、JIMIN、J-HOPE。SUGAはケガで活動休止中(「2020 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS (MAMA)」 CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved.)

2020年12月4日のJINの誕生日には、韓国・ソウルの街角に誕生日広告があふれた。中には日本語の広告も(写真:鈴木はな)

2020年12月4日のJINの誕生日には、韓国・ソウルの街角に誕生日広告があふれた。中には日本語の広告も(写真:鈴木はな)

韓国・ソウルでは、サムソン、シンチョンなど若者の利用客が多い駅が、誕生日広告がよく出るスポット。ラッピングバスが走ることも(写真:鈴木はな)

韓国・ソウルでは、サムソン、シンチョンなど若者の利用客が多い駅が、誕生日広告がよく出るスポット。ラッピングバスが走ることも(写真:鈴木はな)

「応援広告」もその一つだ。これは有志でお金を出し合って、地下鉄の構内やバスラッピング、ビルの電子広告枠を買い取り、タレントを応援する広告を打つK‐POP伝統のファンダムだ。誕生日を祝う「誕生日広告」はその代表。最近では、SNSを通じ世界中から莫大な資金が集まる。“世界一広告料が高い”と言われるニューヨーク・タイムズスクエアでの誕生日広告も、もはや毎年の恒例行事。20年10月のJIMINの誕生日には、世界最大級のショッピングモール「ドバイモール」に誕生日広告が出た。

 このようなARMYによる自主的全方位マーケティングは、人々がBTSの情報を多く目にする「単純接触効果」を生み、新たなARMYを作り出す。その循環はやがて大きなうねりとなり、BTSをワールドスターの座にまで押し上げたのだ。

■環境保全の森を贈る

 次の特徴が「善行」だ。20年12月、BTSはTIME誌が選ぶ「エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー」に選出された。「若者の社会運動の象徴となった」のがその理由だ。

 BTSは社会貢献に積極的に取り組むグループだ。ARMYもまたそれに追随する。20年6月には所属事務所とメンバーがともに、黒人差別に異議を唱える「Black Lives Matter」運動に賛同し、100万ドル(約1億1千万円相当)を寄付した。するとそれを知った有志のファングループ「One in an Army」はすぐさまオンラインの寄付プロジェクトを立ち上げ、BTSの寄付から1日経たずに、同額の100万ドルを集めた。

 また、RMの誕生日の時には、環境保全に関心の高いリーダーRMのために、250人の有志が集まり、韓国・ソウルにRMの名前を冠した森を作り、プレゼントの代わりとした。17年に始まったユニセフとBTSの児童・青少年に対する暴力根絶キャンペーン「LOVE MYSELF(私自身をまず愛そう)」には、32億ウォン(約3億円)を超えるARMYからの寄付が集まったという。

 BTSとともに善行を行う。BTSの名のもとに善行を行う。その良心的行動はARMYたちの心を満たすだけでなく、BTSの社会的なイメージアップにも貢献している。


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