「サボり」「神経質」 コロナ後遺症への無理解とWHOが警告した理由 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「サボり」「神経質」 コロナ後遺症への無理解とWHOが警告した理由

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大岩ゆりAERA#新型コロナウイルス#病気
※写真はイメージ(gettyimages)

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AERA 2020年11月16日号より

AERA 2020年11月16日号より

 世界保健機関は新型コロナ感染者の多くが、後遺症に苦しんでいることを伝えた。体験者の証言によるもので注意喚起の意味もある。症状は心臓・血管系の障害から脱毛まで幅広いからこそ、後遺症の存在や理解が必要だ。AERA 2020年11月16日号から。

【新型コロナウイルスによる後遺症はどんな症状がある?】

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 WHOが後遺症への対応の重要性を強調する背景には、後遺症で悩む人々への理解が社会で十分に得られていないという現状がある。新型コロナウイルスに特異的な症状から他の疾患でもみられる症状まで、後遺症の症状が幅広いために、職場のみならず家族や親しい知人、さらには受診した医療機関でも、「サボっているだけではないか」「神経質すぎるのではないか」などと誤解の目でみられ、ますます心身ともに追い込まれていく人が少なからずいるという。

 また、感染を確定診断するPCR検査が適切な時期に受けられないなどの理由で、感染の確定診断が受けられなかったために、「後遺症」と認定されない人々がいるという現状もある。

 欧米では、後遺症に悩む人々が、適切な治療やケアを求めて声をあげ始めている。

 米国では、インディアナ大学医学部のナタリー・ランバート博士の協力で、NPO法人「SURVIVOR CORPS(新型コロナウイルスの生還者団体)」が創設された。

 新型コロナウイルスによる後遺症は、医療従事者が想定するような呼吸苦、咳といった呼吸器の症状よりももっと幅広いことを、医療従事者を含めた幅広い人々に理解してもらうため、フェイスブック上で自分の体験した症状について報告を求めた。

 感染からの期間や、PCR検査での確定診断を条件としていないために、新型コロナウイルスに感染していなかった人や、感染とは無関係で症状が起きていた可能性は排除できないものの、後遺症の症状は、想定していたよりもずっと幅広いことがわかった。

 WHOは、後遺症を軽減するために日常生活でできる姿勢や、自分でできるリハビリテーションなどをまとめ、英語でウェブ公開している。


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