働いて得られる「労働所得」だけでは、いつまでたっても本当の意味で自由になれない、と両さんは説く
働いて得られる「労働所得」だけでは、いつまでたっても本当の意味で自由になれない、と両さんは説く
発売3カ月で25万部突破。楽天ブックスビジネス・経済・就職部門 2020年上半期ランキング1位。『本当の自由を手に入れる お金の大学』(朝日新聞出版/1540円・税込み)
発売3カ月で25万部突破。楽天ブックスビジネス・経済・就職部門 2020年上半期ランキング1位。『本当の自由を手に入れる お金の大学』(朝日新聞出版/1540円・税込み)

「自由な人生を手に入れよう!」というメッセージとお金に関するわかりやすい解説で大人気。初の著書『お金の大学』も今や25万部(10月現在)の、リベラルアーツ大学・両さん。You Tubeの登録者数は50万人以上になった。

【写真】発売3カ月で25万部突破の新刊はこちら



 両さんは、「永遠の労働から脱却し、自由な時間を取り戻すためには一生お金に困らない5つの力を鍛えることが大切」と訴え、絶大な支持を得ている。著書の中では「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」という、お金にまつわる5つの力を高めるための具体例や実践ポイントが懇切丁寧に紹介されている。

 究極の経済的自由を勝ち取るためには、「自分一人があくせく労働しているだけではダメ。配当や利子所得、不動産所得など資産自体を働かせよう」と説く。自分自身が働かなくても、生活に必要なお金が自然と流れ込んでくるような「増やす仕組み」作りこそ大切という主張だ。

 両さんが『お金の大学』で推している金融商品の一つが「投資信託」(以下、投信)、なかでもインデックスファンドだ。その理由は主にこの4つ。

●プロが運用してくれる

●透明性が高い

●少額から購入できる

●分散投資でリスクを減らせる

 投信の中でも低コストのインデックスファンドこそが、資産運用に向いているというのが両さんの考えだ。

「インデックスファンドより良い成績をおさめられているアクティブファンドは、なんとたったの10~30%程度しかないことが、世界各国の数々の研究で明らかになっとるで。プロでさえ、指数に勝ち続けるのは難しいんや。素人が指数に勝ち続けるのはさらに難しい」

 では、どんなインデックスファンドがいいのか。両さんが推す投資対象はズバリ、米国株だ。なかでもメジャーな米国株の指数、S&P500に連動したものがいいという。上がったり下がったりを繰り返す日本株に対して、米国株は100年以上の超長期スパンで見ても、ずっと右肩上がりで上昇しているからだ。

●途上国並みに人口が増加する唯一の先進国

●金融法制がしっかりしていて、株主重視の文化

●世界を変える数々のイノベーション(技術革新)が生まれる国

 というのが、両さんが語るアメリカの魅力だ。

著者プロフィールを見る
中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

中島晶子の記事一覧はこちら
次のページ
両さんがすすめるインデックスファンド4本