「トランプ大統領には投票しない」ジョン・ボルトン氏が激白 「彼が下す決断は一貫性なく感情的」と痛烈批判も (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「トランプ大統領には投票しない」ジョン・ボルトン氏が激白 「彼が下す決断は一貫性なく感情的」と痛烈批判も

津山恵子AERA
縁なし眼鏡に口ひげがトレードマークの保守強硬派。「回顧録」では、トランプ氏と対北朝鮮、イラン問題で対立し、辞任したとしている(写真:Chip Somodevilla/gettyimages)

縁なし眼鏡に口ひげがトレードマークの保守強硬派。「回顧録」では、トランプ氏と対北朝鮮、イラン問題で対立し、辞任したとしている(写真:Chip Somodevilla/gettyimages)

ジョン・ボルトン回顧録 トランプ大統領との453日

ジョン・ボルトン,梅原季哉,関根光宏,三宅康雄,木村高子,鈴木素子,五十嵐加奈子,柴田さとみ,山田文,島崎由里子,高取芳彦,長尾莉紗

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──あなたはホワイトハウスは「カオス(混乱)」だと表現しましたが、トランプ氏を止める方法はなかったのでしょうか。

 カオスは大統領自身に起因している。彼は、(大統領執務室がある)ホワイトハウス西棟よりも米政府がいかに巨大なものかを全く理解していない。ハリケーンなど自然災害が起きた際、私はよくトランプ氏をホワイトハウス西側にあるアイゼンハワー行政府ビルに連れていった。そこに国家安全保障会議(NSC)のほとんどのスタッフがいて24時間絶え間無く働いているのを見せるためだった。しかし、彼は西棟を離れるのも、地下にあるシチュエーションルームに来ることさえ好まなかった。スタッフがいなくても自分で何でも決断できると思っているようだが、それでは彼の力を逆に弱め、効果ある決断を下すことができない。多くの良識ある人びとが彼を説得しようとしたが、私も含めて皆、徒労に終わった。

■コロナ対策で間違い

──トランプ氏は10月初旬、新型コロナウイルスへの感染が判明しました。感染を防ぐ手立てはなかったのでしょうか。

 1月から今日まで、大統領は新型コロナ対策で多くの間違いを犯したと思う。習近平・中国国家主席との関係を新型コロナに邪魔されたくなかった。好調な米経済に再選がかかっていると思い、影響があることには耳を貸さなかった。このため、NSCが「深刻な問題だ」と言っても反応が鈍かったし、今日でも一貫した対策がない。その悪影響は誰の目にも明らかだ。

 また、マスク着用が、米国では政治的な問題に発展してしまった。日本では、医師と公衆衛生の専門家がマスクを着用するべきだと言えば誰もがマスクをするが、米国では政治的な論争になり、そのトラブルの責任の一端がトランプ氏にある。彼のせいで政治的問題になったのに、彼はその責任を認識しているという態度も取らなかった。

──投開票日4週間前に大統領が、新型コロナに感染したことは、大統領選にどんな影響がありますか。

 現時点でまず、トランプ氏は第1回大統領候補討論会での言動でダメージを受けた。その上、新型コロナに感染したにもかかわらず、ボリス・ジョンソン英首相のように国民からの同情さえ得られなかった。共和党は、トランプ氏がホワイトハウスだけでなく、上院の過半数も失うのではないかとかなり懸念していると思う。


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