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「慣らし保育」短縮で赤ちゃんが発熱 慣れたと思っても油断しない

連載「現役保育士が指南! 赤ちゃんはやわじゃない」

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慣らし保育期間中は親も子も不安がいっぱいだ(写真/gettyimages)

慣らし保育期間中は親も子も不安がいっぱいだ(写真/gettyimages)

 4月は、育休から職場復帰するお母さんも多いでしょう。親が働いている間に赤ちゃんの面倒をみる役割を果たすのが、保育園です。4月から入園スタートの子どもたちはまずは「慣らし保育」から始まります。今回は、慣らし保育ってなぜ必要なのかを話します。

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●慣らし保育とは?

 慣らし保育とは、新しく保育園に通うときに、短い時間から日にちをかけて園生活に慣れていく保育のこと。これまで家族と一緒に家庭で過ごしていた赤ちゃんに「さあ、今日から保育園で一日中過ごすのよ」は、あまりにも酷な話。どれだけ月齢が低い赤ちゃんでも、知らない場所への不安、お母さんやお父さんではない人の顔、声、匂いなどへの不安を敏感に感じています。また、赤ちゃん側だけの話ではありません。保育士も、赤ちゃんの特性を把握していません。情報として得ているのは、面接で聞いた月齢、家での睡眠、食事、好きな遊びの様子、発達の段階くらいのものです。「はじめまして」同士が慣れていくためにも、少しずつ時間を増やしていくほうが、お互いの心にも体にも負担がかかりにくいのです。慣らし保育の実施期間や時間は、保育園によって違いますので面接時に聞いてみましょう。

●慣らし保育の実例

 3月になると、4月入園の保護者に向けて面接と説明会を行います。その話の中で時々「慣らし保育をなるべく短くしてほしい」という意見を聞くことがあります。仕事復帰が4月なので、慣らし保育が長くなると職場へ言いづらくなるとのこと。その気持ちはよくわかります。ですが、慣らし保育を短くすることで問題が起きることもあります。私の経験談を3例挙げます。

・Aちゃん(6カ月)
 面接で慣らし保育のことを言っていたのですが、保育初日に「先生、今日は16時まで仕事やから。よろしくね!」と預けていったAちゃんのお母さん。まだ若かった私は、彼女の勢いに飲まれて初日だというのに9~16時、Aちゃんを保育しました。当然のことながら、Aちゃんは1日のほとんどを泣いて過ごし、2日目の夕方に熱を出しました。そこでやっと私も「お母さん、慣らし保育が必要です」と言えました。職場に融通をきかせてもらい、午前保育から再スタートしたことで、Aちゃんは慣らし保育期間以降も体調を崩すことも少なく保育園生活を過ごしました。


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