イラスト:石山好宏
イラスト:石山好宏

 痩せやすい体作りには、代謝アップが重要。でも体を動かすのは嫌い。AERA 2020年1月13日号では、そんな人におすすめのカロリー消費につながる入浴法を紹介する。

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 代謝を上げれば痩せる。代謝は食事で上げられる。それはわかったけど、どうせならもっともっと代謝アップ効果がほしい。そんな欲張りさんが次に目を付けるのが、「運動」だろう。

 ただ、ダイエットとリバウンドを繰り返してきた人の多くが「運動やるぞ」と「やっぱり続かない」を繰り返してきたはずだ。夜中のテレビショッピングで衝動買いしたエクササイズ用の自転車や、階段昇降ができる小さな機械。痩せる気まんまんで大枚をはたいたのに、今や押し入れの邪魔者か、カバンを引っかけるモノ置き場……。埼玉県在住の会社員、小川かずみさん(39)もその一人だ。

「自宅にはエクササイズ器具の“屍(しかばね)”があります(笑)。ジムやヨガも一通り通ってみましたが、仕事がたてこんでくると行かなくなってしまって……というのは言い訳かも。運動が嫌いなのに、『つらい思いをしにわざわざ通うのがだるい』から、忙しさや疲れを理由に休む。3カ月コースなどが終わるとリピートしない。寝る前に腹筋や腕立て伏せをやると決めても、3日続けば上出来というありさまで」

 エクササイズやランニングがダイエットにいいのはわかっているが、つらいからすぐ怠ける。続かないのでは意味がない。体質を改善できる食事に加えて、少しでも外的な刺激で代謝アップをサポートできる方法はないだろうか。

「毎日入る風呂で体温の上がりやすい体を作るのはどうでしょうか。『3分×3回入浴法』という入り方があります。『高温反復入浴法』と呼ぶ人もいますね。シャワーではなく湯船につかることが必須なので、冬は特に挑戦しやすいのでは」(あいざわクリニック院長の会沢昌倫医師)

 やり方は簡単。まず湯に3分つかる。湯船から出て、体を洗う。2回目、湯につかって3分。また湯船から出て、髪を洗う。3回目(最後)、湯につかって3分でバスタイム終了。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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