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「苦しい時に口角上がる」 マラソン五輪代表鈴木亜由子が自分の殻を破るまで

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深澤友紀AERA#2020東京五輪
【マラソン】鈴木亜由子/1991年、愛知県豊橋市出身。最近、高橋尚子さんから勧められて就寝前にアロマをたき始めた (c)朝日新聞社

【マラソン】鈴木亜由子/1991年、愛知県豊橋市出身。最近、高橋尚子さんから勧められて就寝前にアロマをたき始めた (c)朝日新聞社

 2018年に長距離からマラソンに転向し、東京五輪代表に内定した鈴木亜由子選手。リオ五輪での雪辱を2020年に晴らすことはできるのだろうか。鈴木選手の東京五輪に向けての思いをAERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号で紹介する。

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 MGC2位で東京五輪代表に内定した鈴木亜由子(28)=日本郵政グループ。終盤の坂を笑顔で駆け上がる姿に世間がざわついたが、「苦しいときに口角が上がってしまうんです」と明かす。

 強豪私立校ではなく、公立の中高から難関の名古屋大に進んだ異例の経歴。ただ中学2年で全日本中学校選手権の800メートル、1500メートルを制するなど早くからトラックで輝いてきた。19年2月、ハーフマラソン初挑戦で日本歴代3位となる1時間7分55秒を記録。海外勢とも戦えるスピードが武器だ。ただ、鈴木の自己分析は厳しい。

「ケガが怖くて自分にブレーキをかけ、持ち味のスピードを押し殺してしまう」

 リオ五輪はトラック競技2種目で選出されたが、事前合宿で左足側面の骨を痛め、1万メートルを棄権。5千メートルは予選落ちした。

「たくさん努力してつかみ取った夢の舞台を、自ら棄権するなんて、言葉で言い表せないほど悔しかった」

 マラソン転向も、自分の足がマラソンに耐えられるかという不安が大きかった。それまで出場したレースの最長距離は1万メートル。だが、「やってみなければ適性もわからないし、もしかしたら体がタフになって故障が減るかもしれない。1回走ってから判断しよう」と初挑戦した。それが18年8月の北海道マラソンだ。優勝してMGCへの挑戦権をつかみ、飛躍の足掛かりとなった。

 鈴木はいま、ケガの原因と向き合い、体の使い方や日々のケアを研究しているという。足首から下にケガが多いため、負担軽減のために身体全体を使って走るよう意識している。これまでは足のバネに頼って走っていたが、疲れがたまりやすく、持久面でも弱い。太ももや臀部など大きい筋肉を使って推進力を生みだしていくことが目標だ。


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