映画版「ダウントン・アビー」公開 華やかさだけでない「貴族の私生活の苦悩」を描く (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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映画版「ダウントン・アビー」公開 華やかさだけでない「貴族の私生活の苦悩」を描く

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高野裕子AERA
Imelda Staunton/1956年、イギリス生まれ。主な出演映画に「ヴェラ・ドレイク」「ハリー・ポッター」シリーズなど (c)2019 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

Imelda Staunton/1956年、イギリス生まれ。主な出演映画に「ヴェラ・ドレイク」「ハリー・ポッター」シリーズなど (c)2019 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

「特に重要なのは貴族のエチケット。撮影には常にエチケットのプロが立ち会った。敬意を示すあいさつはどうやるか、王妃が立ち上がるならほぼ同時に立たなければならないとか、細部まで正確でなければいけない」

 物語で重要なのは、モードの貴族の妻としての私生活の苦悩と秘密がひもとかれるあたり。

「当時似たような例は多かったと思う。文学作品の中にたくさん出てくるから。ただこの話題を、あえて大作映画に織り込んだのは勇敢だと思う。華やかな貴族の生活を賛美するだけの映画も作れたはずだけど、メアリー王妃を含め、多数の女性が抱えるさまざまな問題も描く。映画全体がそれで展開していくのはジュリアンの意図だと思う」

 と、脚本家ジュリアン・フェローズを評価する。

「ジュリアンは、ドラマの要素を織り込みつつ歴史を語ることに長けている。ドキュメンタリーではなく、面白いファミリードラマに仕上げるあたりが最高。メロドラマ、歴史ドラマ、いろんな要素が含まれたリッチな内容です」

(ライター・高野裕子)

AERA 2019年12月30日-2020年1月6日号より抜粋


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