東京五輪マラソンで救急医療体制が破綻の恐れ? 「パニック起こす」の声 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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東京五輪マラソンで救急医療体制が破綻の恐れ? 「パニック起こす」の声

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小柳暁子AERA
北海道庁赤れんが庁舎を背に走る「北海道マラソン」出場者ら。国内唯一の日本陸連公認の本格的な夏季大会で、今年は1万3457人が完走した/2013年8月、札幌市中央区 (c)朝日新聞社

北海道庁赤れんが庁舎を背に走る「北海道マラソン」出場者ら。国内唯一の日本陸連公認の本格的な夏季大会で、今年は1万3457人が完走した/2013年8月、札幌市中央区 (c)朝日新聞社

五輪マラソン札幌開催 コースは?(AERA 2019年11月4日号より)

五輪マラソン札幌開催 コースは?(AERA 2019年11月4日号より)

AERA11/4号

AERA編集部

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 IOCトップが突然打ち出した東京五輪マラソンの札幌での開催計画。東京都は反発するが、メリットも大きい。AERA 2019年11月4日号に掲載された記事を紹介する。

【五輪マラソン札幌の予想コースはこちら】

*  *  *
 国際オリンピック委員会(IOC)は10月16日、2020年東京五輪の男女マラソンと競歩の会場を東京から札幌に移す計画を発表した。すでに国際陸上競技連盟の了承を得ており、今月30日から東京で開かれるIOC調整委員会で、大会組織委員会や東京都などと議論するという。

 背景にあるのは、カタールのドーハで9~10月に開かれた陸上の世界選手権だ。暑さを避けるためにマラソンと競歩を深夜から未明にかけて実施したにもかかわらず、高温多湿により女子マラソンや男子50キロ競歩で約4割の選手が棄権する事態となった。IOCは危機感を強め、気候が冷涼で、毎年夏に国際大会である北海道マラソンを開催している実績があり、1972年には冬季五輪を経験している札幌に白羽の矢を立てた形だ。

 マラソンは第1回アテネ大会から五輪種目の花形競技。それが開催都市で行われないとなると異例の事態だ。この決定にマラソン解説者の金哲彦さん(55)は驚きと憤りを隠さない。

「普通に考えてありえないです。マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)というテスト大会も行い、日本だけではなく海外の選手も東京開催という前提でトレーニングをしている。時間変更はまだ対応可能ですが、場所の変更というのは選手にとっても運営側にとっても寝耳に水です」

 金さんはドーハの世界選手権にも解説者として参加した。女子マラソンは高温多湿で悪条件だったが、男子マラソンはそれほど湿度も上がらず、まったく違う条件だったという。

「天候は予測不可能なもの。札幌も暑くなる可能性はあります」

 レース展開や優勝タイムなどへの影響はどうか。ポイントは気象条件とコースだという。

「東京より気温が低くなればスピードレースになるでしょう。そうするとケニアやエチオピアなどアフリカの選手たちに日本の選手は太刀打ちできません。コースについてはまだ何とも言えませんが、東京のコースは後半に上り坂があるので、後半でレースが動き、順位が変わる可能性があります。日本の選手が得意な後半の粘りが生かされるコースです」


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