ガリレオシリーズのタッグ再び! 福山雅治が魅せる「恋にはウブな天才肌」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ガリレオシリーズのタッグ再び! 福山雅治が魅せる「恋にはウブな天才肌」

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石飛徳樹AERA
映画「マチネの終わりに」は平野啓一郎の同名小説が原作。音楽家とジャーナリストの男女の6年間が描かれる。11月1日から全国公開 (c)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

映画「マチネの終わりに」は平野啓一郎の同名小説が原作。音楽家とジャーナリストの男女の6年間が描かれる。11月1日から全国公開 (c)2019 フジテレビジョン アミューズ 東宝 コルク

 映画「マチネの終わりに」が公開を控えている。東京、パリ、ニューヨークを舞台に、クラシカルなラブストーリーが繰り広げられる。主演を務めた福山雅治さんが、撮影中のエピソードや役への思いを語った。AERA 2019年10月21日号から。

*  *  *
 メガホンを取った西谷弘監督は、「ガリレオ」シリーズなど福山とは付き合いが長い。パリのレストランで、蒔野が洋子に思いを打ち明ける場面がある。

福山雅治(以下、福山):告白としては、そんな言い方をしない方がうまくいくんじゃないか、と僕自身は思いました(笑)。「蒔野、ウブいな」と。彼はすぐ女性にちょっかいを出すけど、意外にウブ。そこが魅力だと感じました。

 原作を読んだときから、素敵なシーンだけど、非常に難しいシーンだとも思っていました。いろんな表情で何テイクか撮り、監督があの表情を選んだのだと思います。西谷監督の「こうだ!」という判断、そして今の強い感性でディレクションされたのかと。

 映画監督のみならず、表現者は基本的に、いかんとも制御しがたい居心地の悪さを持っているのではないでしょうか。誰もが持っているんだろうけど、それが極端に強い人間が「表現」という仕事に就くんだと思うんです。居心地の悪さから自分を救済しようともがく。そこで発せられる何かが、観客や聴衆を救済するという構造になっているのでは。しかもその“いかんともしがたさ”は年々色濃くなっていく。僕もそうなんです。年を取ると、もう少し枯れて、いろんなことが楽になるんだと思っていました。しかし実際は逆だった。どんどん生きづらくなってゆく。より深い表現を求めるようになっています。

 芸術の才能とは何だろうか。

福山:芸術家からアウトプットされるものが答えなのではなく、芸術家の存在そのものがすでに芸術なんじゃないでしょうか。才能が両親が与えたギフトなのか、神様が与えたギフトなのかはわかりません。例えば、ティボー・ガルシアがサッカーの道に進んでいたら、天才と呼ばれただろうか? 大谷翔平選手が音楽をやっていても世界に羽ばたけたのか? 誰もが何かしらのギフトをもらって生まれてくるとしたら、あとは出会い方が運命を決めてゆくんだと思います。

 福山自身、授かったギフトを最大限生かし続けているように見える。

福山:僕ですか? 成分としては9割以上ラッキーで作られてます。残りの1割弱が元イケメン。あとは若干の呪いの能力かな?(笑)

(朝日新聞編集委員・石飛徳樹)

AERA 2019年10月21日号より抜粋


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