シャインマスカットはなぜ高い? ぶどう農家の長男が語る栽培の秘密

お魚ビッくらポン

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2019/10/09 16:00

 それは、ここまでの商品を育てるのには、手間とコストが非常にかかるからなんです。

 シャインマスカットは雨に非常に弱いので、ビニールハウス等での栽培が基本となり、それなりの設備投資が必要となります。

 そして苗木を植えて実がなるまで3年はかかります。さらに、剪定をして、間引きをして、袋がけをしてなど、多くの地味な作業に加えて、ビニールハウス内の温度を高すぎず、低すぎずの適温に保つために、毎日天気とにらめっこしながら、ビニールをめくって風を通したり、閉めたりを一日に何度も繰り返す必要があります。

 そして収穫期に必ずやってくる台風との闘い。台風の通過後、風で無茶苦茶になってしまった光景を何度みたことでしょうか…。

 そうやってようやく実った大粒の果実は、本当に宝石のように光り輝いています。(現在実家を継いでいる弟の言葉ですが…)

 そして秋が近づくにつれて徐々に値段も下がってきて、最近ではスーパーで1房1000円程度のものも販売されていますよね。といっても気軽にポイポイと食べるというわけにはいきませんが…。

 くら寿司でも10月4日から18日まで、こうした国産のシャインマスカットを贅沢に使用した「シャインマスカットパフェ」を販売しています。

 さわやかな香りと味の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のゼリーと甘~い「シャインマスカット」のコラボがクセになる美味しさです。1日20個限定ですので、お早めの来店をおすすめします。

※AERAオンライン限定記事

◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当

岡本浩之

岡本浩之

おかもと・ひろゆき/1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当、2021年1月から取締役 広報宣伝IR本部 本部長。

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