しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※写真はイメージ(gettyimages)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:非正規のリサーチャーです。異動で部署はたったひとりに。1時間半かけて通勤して、誰とも話さないまま帰る。家は一人暮らしです。この生活が毎日続くとなると精神衛生に悪そうです。お昼休みに語学教室にでも通おうかと思うくらいです。誰かと日中、話す機会を作るにはどうしたらいいでしょうか。(女性/リサーチャー/50歳/みずがめ座)

A: おしゃべり、大事ですよね。昔、マンションの一室を借りて占いの仕事をしていました。従業員は僕だけです。お客さんとは話はしますが、昨日なに食べたとか、そういうどうでもいい雑談をするわけではない。もともと僕は内気で無口なほうなんですが、一人で職場行って一人で帰るのが、あんなにつらいとは思いませんでしたね。気づけば植物に話しかけていました。

 ちょっと変なことを言いますが、いただいた相談の文章を読んで、僕はなんだかあなたの親として相談されているような感覚を覚えました。「お父さんお母さん、私、語学教室に通おうと思うんだけどどう思う?」って、確認されてるみたいな。

 みずがめ座はすごく両親と縁が深い人が多いです。過去に僕が見てきたみずがめ座の人たちも、「親に喜ばれる私にならなきゃいけない」っていうプレッシャーが、他の星座と比べてやけに高い。

 そして、おしゃべりの課題にぶつかる人たちも、どこかで相手が喜んでくれる「いい話」をしなきゃいけないと思っている人が多いです。でもみんなを喜ばせる話ばかりずっとしていると、だんだん言葉に詰まっていきます。

 語学教室も大賛成ですが、もしよければ、新橋のガード下辺りのご飯屋さんに行ってみるのはいかがでしょう。

 ガード下の飲み屋では、まあみなさん身も蓋もないと言うか、親が喜びそうな話なんて誰もしていません。

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しいたけ.

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しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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