母親の元婚約者は文書の公表を事前に知らされておらず、「トラブルは解決していない」とすぐさま反論。小室さんの文書では、母親が婚約解消時に「婚約期間中に受けた支援について清算したい」と男性に申し出たところ「返してもらうつもりはなかった」と説明されたとあるが、男性はこれを否定。泥沼化の様相を見せている。

「事態を収束させるどころか、むしろ『金銭トラブル』があることを証明してしまった」

 そう語るのは、秋篠宮家に詳しい皇室ジャーナリストの高清水有子さんだ。

 文書には、元婚約者は明確な説明もなく、突然一方的に婚約解消を申し出てきた、とある。しかしこの点について男性は、朝日新聞の取材に、婚約期間中、母親の求めに応じて生活費や小室さんの大学や留学、アナウンススクールの費用など400万円以上を援助、「金銭援助を求められることが常態化し、生活が苦しくなったのが解消の理由」と明かしている。けっして資産家ではない男性にとって、この金額は「はした金」ではないのだ。先の高清水さんは借金の内容も問題視する。

「母親と元婚約者との金銭トラブルとはいえ、用途には小室さんの学費や留学費も含まれていました。一方的に解決済みとして返す必要がないというのは、借金を踏み倒す姿勢にも見え、国民に与えた印象はよくなかったと思います」

 さらに元婚約者の男性が今なお憤りを持って語るエピソードがある。眞子さまとの婚約内定が明らかになる頃に小室さんと近所で会ったとき、「お陰様でめでたい運びとなりました」という挨拶はなく、その後も世話をしてきた男性のことを忘れたかのように感謝のひと言もなかったというのだ。

 金銭トラブルの根本は、身銭を切って支えてくれた恩人に対して誠実な対応を欠いた小室家側の姿勢にある。解決すべきポイントはそこにあるのに、今回も事前のやりとりも、理解を得るべく誠意ある対応を示すこともなく、そのズレた行動に心配の声も上がる。

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