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「女性は男社会のアウトサイダー」 東京新聞記者が掲げるフェミニズム論

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矢内裕子AERA#読書
望月衣塑子(もちづき・いそこ)/1975年、東京生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(共著)など多数。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞(撮影/写真部・大野洋介)

望月衣塑子(もちづき・いそこ)/1975年、東京生まれ。東京新聞社会部記者。著書に『権力と新聞の大問題』(共著)など多数。2017年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞(撮影/写真部・大野洋介)

しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム

望月衣塑子,伊藤詩織,三浦まり,平井美津子,猿田佐世

978-4816618055

amazonamazon.co.jp

『しゃべり尽くそう! 私たちの新フェミニズム』は、東京新聞の現役記者である望月衣塑子さんが、ジャーナリスト、大学研究者、中学校教諭、弁護士とそれぞれの立場で声をあげてきた女性たちと語り合った対談集だ。望月さんに、同著に込めた思いを聞く。

*  *  *
「2017年に公表された、男女格差の度合いを示すジェンダーギャップ指数で、日本は144カ国中114位と過去最低を記録しました。国会議員、勤労所得、管理職、どの点でも日本女性は厳しい立場に置かれています。だからこそ、それぞれの立場で頑張っている女性たちの元気な声を伝えたいと思いました」

 本書で聞き手を務めるのは東京新聞の現役記者・望月衣塑子さん。昨年6月、菅義偉官房長官の会見で、加計学園問題や伊藤詩織さんの訴えについて40分にわたり質問を続けたことで、日本中にその存在が知られた。

 望月さんはさまざまな立場で活躍する4人の女性を迎え、日本の抱える問題と解決策を語り合う。

「伊藤詩織さんの勇気ある告発は世界中で注目されました。大阪の公立中学校の授業で慰安婦問題を取り上げてきた平井美津子さんも、ずっとお会いしたかった方です。シンクタンク・新外交イニシアティブ代表の猿田佐世さんからは日本政府や一部の政治家が米ワシントンの知日派を拡声器として利用している現実と、状況を変えるための新しい方法についてうかがいました」

 本書の対談者のひとり、上智大学法学部教授の三浦まりさんは、「なぜ先進国の中で日本だけがジェンダーギャップ指数の順位を下げ続けているのか」という、私たちの現状に直結する問題を指摘。

「三浦さんは『諸外国がやっているのに日本が手をつけなかった最たるものがジェンダー平等だ』と言うんです。法律上は1999年に男女共同参画社会基本法、01年にはDV防止法ができたけれど、バックラッシュ(反動)も起き、停滞が続いています」

 三浦さんは女性リーダーを育てる一般社団法人「パリテ・アカデミー」を始めた。望月さんは言う。


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