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ビジネスエリートになぜ「アート鑑賞」が必要か

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澤田憲AERA
【はたらける美術館】絵画鑑賞プログラム「ART for BIZ」は、美術教育学者の奥村高明・日本体育大学教授の監修の下、独自に開発。「10分間、一緒に絵を見て話すだけで、1回ご飯に行ったような親密さで話ができる」と好評だという。左の写真の左端が東里さん(撮影/篠塚ようこ)

【はたらける美術館】絵画鑑賞プログラム「ART for BIZ」は、美術教育学者の奥村高明・日本体育大学教授の監修の下、独自に開発。「10分間、一緒に絵を見て話すだけで、1回ご飯に行ったような親密さで話ができる」と好評だという。左の写真の左端が東里さん(撮影/篠塚ようこ)

左端が東里さん(撮影/篠塚ようこ)

左端が東里さん(撮影/篠塚ようこ)

「社内で会議をしていると、どうしても“正解ありき”で話が進んでいく部分があります。でも、こうして絵を見ていると、正解も不正解もないんだなと。ビジネスでも、正解を決めずに想像を巡らすことが、新しいアイデアやチャレンジを生むきっかけになるのかなと感じました」

アートとビジネス。一見、縁遠い二つの領域が融合したこの美術館がオープンしたのは、今から2年半ほど前だ。

 従来の画一的なワークスペースに不満を抱いていた東里さん。仕事仲間と話し合う中で、アートスペースとしての機能を併せ持たせることを思い付いた。

「アートに触れることで、正解にとらわれない自由なアイデアや事業プランがもっと生まれやすくなるのではと思ったんです」

 美術館を運営しながら、東里さんは「どうすれば創造的思考を養えるのか、悩んでいる人が多い」ことに気づいたそうだ。

「数人規模の新規事業部を任されて、前例のない仕事に取り組んでいる方が、ヒントや変化を求めて来館されることもあります。アートの鑑賞は、目の前の物事に自分で意味付けをして、価値を見いだす訓練でもある。それと同じことが、ビジネスの場でも強く問われてきているように思いますね」

(ライター・澤田憲)

AERA 2018年12月17日号より抜粋


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