今回で10回目になるこの体験会は、スマートニュースディレクターの松浦茂樹さんらが個人的な企画として主催している。

「この体験会は、早押し機をテレビでしか見たことのない人に対してボタンを押す機会を作ろうという観点で実践しています。自分自身、クイズのおかげで豊かな人生になってるという実感もあるので、その恩返しです」

 日本初の常設のクイズルームが東京・江戸川橋にできた。「クイズルーム・ソーダライト」だ。土曜日の午後に訪ねてみると、9人の男性と2人の女性が講師の出すクイズに興じていた。手元には早押し機とパズルのプリント。早押しで正解したら、チームで相談しながらパズルを解く。このクラスでは最初にクイズの頻出パターンの解説があり、その後早押しやパズル、ボードを使ったクイズが楽しめる。講師はクイズ協会の齊藤さんだ。

「私のクラスは20代、30代の社会人が多いです。学校にクイズ研究会がない女子中学生から上はお年寄りまで。自分の都合のいい時にフラッと来ることができる。碁会所のイメージです」

(編集部・小柳暁子)

※AERA 2018年11月26日号より抜粋